3回暗殺され心臓をえぐり取られても死ななかった不死身男シメオン・トコ伝説!! 証拠写真も?
■安らかな死
「最愛なる皆様、鳥が停まっていた木の枝から飛び立つ時、何が起こるか分かるでしょうね。さよならの印として枝の葉が揺れます。さあ皆さん、ハンカチか布切れを出して、私にそれを振って下さい」
まもなくして、皆がハンカチを振りはじめ、トコもお返しに自らハンカチを振った。
1週間後の1983年12月31日から1984年1月1日の夜の間、シメオン・トコは心不全で死亡したと報道された。66年の人生であった。同時に、数年間雨が降らなかったルアンダに豪雨がやってきた。気象学者たちは不思議がった。雨は3日間降り続き、それは偉大なる預言者の死のためであると囁かれた。
トコが死亡したというニュースを聞いて、その死体を確認に駆け付けた男がいた。それは、トコの殺害を命令した陸軍の指揮官パイバであった。トコの死体は一般に公開され、周囲には数万人の群集が集まっていた。パイバはその群集を掻き分けて、トコの死体の前にたどり着いた。パイバは、トコが死んでいる姿に驚き、立ち尽くし、口を開くように求めた。そして、叫んだ。
「シメオン・トコが死んだのは嘘だ! 彼は無敵なんだ!」
■待たれるシメオン・トコの再評価! やはりイエスの再臨か?
アフリカは人類発祥の地と言われている。しかし、聖書においては、それがアフリカであったのかは不明である。もともとのユダヤ人が有色人種であったとはいえ、ローマ教会では、イエスを白人として扱ってきた。そして、次回イエスが再臨する際には、白人以外の人種として現れ、約2000年前にできなかったことのひとつとして、家族を持つことが実現されると研究者たちに囁かれてきた。
これまで言及しなかったが、シメオン・トコは非常に背が高く、妻と2人の娘がいた。妻は生きていれば80代前半と思われ、娘たちの現在も不明である。そして、トコは黒人としてこの世に生まれてきた。もちろん、再臨主と呼ばれるのにふさわしい人生を送ってきた。イエスの再臨というシナリオとしては、シメオン・トコ以上にぴったり当てはまる人物はいないとも言える。
事実、シメオン・トコは、「教会を正すためにやってきた」と生前に語っていた。そして、教会を動揺させるに十分な存在感を示した。
中央アフリカでは、今なお「洗礼を受けていないニグロは、怠惰で残忍な異教徒である」と公言するカトリックの高僧がいる。辺境地での出来事は、世界に広まる事は無いと考える教会側の奢りは存在する。我々はあまりにもローマ教会の影の現実を知らない。シメオン・トコに関して初めて詳細にレポートしたジャーナリストのトム・ダーク氏は、教会関係者から脅迫を受けたことを告白している。
残念ながら、現時点ではシメオン・トコという人物自体の情報があまりにも不足している。トコの活動を妨害してきた体制側は容易に情報公開を行うはずもなく、トコの側に仕えた弟子たちの多くは既に命を落としてきている。そのため、詳細な情報の入手が極めて難しい状況がある。
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