メキシコでUFO墜落 → 政府が極秘回収! 謎すぎる金属球に学者も困惑「宇宙ゴミではあり得ない」
メキシコにて、著名な気象学者が空から降ってきた奇妙な金属球を発見、その後、当局に持ち去られるという事件が発生した。
全ては先月31日の夜、気鋭の気象学者であるイシドロ・カノ・ルナ氏が不思議な球体の写真をSNS上に投稿したことから始まった。同氏はこの球体が「空からベラクルス市の木の上に落ちてきた」と主張。複数の目撃者の前で、音を立てながら落ちてきたそうだが、燃えてはいなかったという。
球体は「非常に硬いプラスチックか、さまざまな金属の合金のように見える」上、アンテナまで備わっていた。そこでルナ氏は、球体は中国のロケットの一部ではないかと推測。というのも7月24日、中国は海南省文昌発射場から衛星ステーション関連施設の建設に関わる運搬用ロケット「長征5号B」を打ち上げたが、地球の周回軌道に乗る前に「ペイロード・モジュール」という構造部分が剥離。中国側は「落下地点は不明」としていた。こういったロケットの一部は地球への大気圏突入で燃え尽きる可能性が高いが、31日にフィリピン近海に大きな残骸が漂着している事も判明している。
ルナ氏は「放射性物質が含まれている可能性があるので、触らないように」と注意を促すとともに、メキシコ政府に専門チームを派遣して球体を回収・分析するよう求めた。また彼は、球の外側に記載されたコードに注目、「この球は開くことができる構造になっており、中には貴重な情報が含まれているはず」と推理した。
謎の球体はネット上で大反響を呼び、メキシコのUFO愛好家の間ですぐに広まった。翌日、ルナ氏は球体がメキシコ政府の専門家によって持ち去られたことを明かし、「最終的にメキシコの政治家たちは、この事件をフェイクニュースとして片付けるだろう」と語っている。
今のところ球体が何だったのか謎のままだが、ルナ氏の写真を調べた専門家たちからは、スペースデブリではあり得ないという声も上がり始めている。天体物理学者のジョナサン・マクダウェル氏は米ニューズウィーク誌に「球体の着地点から考えると、最近打ち上げられた中国のロケットではない可能性がある」と指摘。宇宙工学のマーティン・スウィーニング教授もこの意見に賛同し、「球体は燃えたり傷ついたりしていないようなので、大気圏を通過したばかりの物体とは思えない」と述べている。果たして球体の正体は何だったのか? 謎は深まるばかりだ。
参考:「VICE」、ほか
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