北米大陸の地底都市・死者の王国「シン・アウ・アヴ」の謎! 巨人文明と絶滅動物の痕跡、調査チームが行方不明に!
米カリフォルニア州に存在するデス・バレーは、地球上における最高気温が測定された乾燥地帯であるが、同時に極めて奇妙な伝説が存在する場所でもある。
現地の先住民族であるサザン・パイユート族に古くから受け継がれてきた伝説では、デス・バレーの麓にある洞窟に「死者の王国シン・アウ・アヴ(shin-au-av)」へと繋がる道があるという。昔、亡くなった妻と再会したいと思った酋長が、洞窟を探検して隠されていた道を見つけ出したという。
これだけであれば、各国に存在する黄泉の国にまつわる伝説の類かと思われていたのだが、なんと問題の道が実際に存在し、「地下に謎の都市遺跡があった」可能性まで浮上。俄然注目を集めることになったのだ。
問題の地底都市について初めて言及したのはハワード・E・ヒルという人物。1947年にロサンゼルス交通クラブで行われた講演で、「ブルース・ラッセルという医師とダニエル・S・ボビー博士の2人組が、デス・バレーで先住民族の伝説に登場する場所と思しき遺跡を発見した」と明かしたのである。さらに、その洞窟の壁には奇妙な象形文字が刻まれており、「身長2.4~2.7メートルのミイラ化した死体まで見つかった」という。
巨大なミイラは羊の皮に似た生地の長いジャケットとズボンを着ており、今日では知られていない動物の毛皮だったという。さらにミイラと同時に、氷河期の象やサーベルタイガー等、絶滅して久しい生き物の骨も多数発見された。謎の地下遺跡は米先住民と古代エジプトの文化が混合したような図柄で飾られており、かなり古い時代のものである事が伺えた。
北米大陸の先史文明とは画期的な話だが、彼の地に人類が到達したとされる時期が大きく塗り替えられる可能性も生じてくる。当時の考古学者たちは、ヒル氏らの話を創作だろうとして真剣に受け止めていなかったが、調べていくと2人が発見するより10年も前に、ホワイトという金鉱夫がこの地下遺跡に入ったと主張していることも判明した。ちなみにホワイト氏は、デスバレーの南西にある廃坑の床が抜けた際、坑道とは全く違うトンネルに落ち、周囲が古い遺跡であることに気づいたという。彼もラッセル氏とボビー氏と同様、「革の服を着た人間のミイラ」や金塊の山がある大きな部屋を見たと証言し、後に宝探しのため多くの人と共に謎の洞窟へと再び向かったが、崩落した廃坑が見つかっただけで遺跡には到達できなかったという。
ラッセル氏とボビー氏も地下遺跡の証拠を求め、数カ月後にさらなる調査のためにデス・バレーへと赴いたそうだが、それっきり足跡は途絶えてしまった。後にデス・バレーの人里離れた場所に、ラジエーターが破裂したラッセル氏の車が放置されている様子が発見され、車内にスーツケースなどが残されているのが判明したが、2人の行方は現在もわかっていない。
果たして、2人は死者の王国「シン・アウ・アヴ」に到達できたのか。この遺跡の存在は今も全てが不明のままだ。
参考:「DAILY STAR」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊北米大陸の地底都市・死者の王国「シン・アウ・アヴ」の謎! 巨人文明と絶滅動物の痕跡、調査チームが行方不明に!のページです。巨人、ミイラ、先住民、地底都市、絶滅種、シン・アウ・アヴなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで