2023年8月8日に「巨大小惑星が地球に衝突」の恐れ イーロン・マスクの人類滅亡回避計画とは?

■イーロン・マスクの人類滅亡回避計画

  2017年、マスク氏は「人類の未来は2つしかない」と言った。

 1つは、「人類は永遠に地球にとどまり、最終的に何らかの絶滅イベントが発生する」というもの。それについてマスク氏は、「すぐに終末が来るとは予言しないが、最終的には歴史が示唆するようにいくつかの終末の出来事が起こって滅亡する」と語っている。

 そして、人類が生き残るためには、地球だけでなく、「複数の惑星で生きる必要がある」と語った。そう、このまま人類が地球にとどまると、いずれ人類は滅亡してしまうというのである。

 9月11日、NASAは差し迫る小惑星の衝突に備え、、地球から約1100万キロ離れた小惑星「ディモルフォス」にNASAの探査機「DART」(Double Asteroid Redirection Test)を衝突させて軌道をそらす実験に成功した。「DART」は、昨年の11月23日にスペースX社のファルコン9ロケットに搭載して打ち上げられていた。

 実はマスク氏は小惑星衝突の脅威から人類を守るプロジェクトにも貢献しているのだ。

 そして、マスク氏は以前から取り組んでいた火星移住計画を見据えた火星への有人飛行を2026年までに実現させたいとしていた。しかし、世界情勢の変化などから、2029年に延期することを示唆している。いずれにせよ、マスク氏は地球だけにとどまるのは滅亡のリスクが高いとし、他の惑星での移住を進めているということだろう。

 そんな人類滅亡を回避する救世主のように活動しているイーロン・マスクであるが先日、「核戦争の危機が急速に高まっている」とツイートし、ネットをざわつかせた。

 現在、ウクライナ問題を通して、ロシアと欧米の対立は激化し、「第三次世界大戦」の勃発が現実味を帯びつつある今、核戦争は避けられない事態になってきているかもしれない。

 小惑星衝突で滅亡するのか? それとも核戦争で滅亡するのか? はたまた滅亡の危機を最新テクノロジーによって回避するのか? 人類はいま、生き残りをかけた重大な岐路に立たされているのだろう。

参考:「Reuters」、「NPR」、「Daily Express」、ほか

文=白神じゅりこ

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