腐敗したUFOが地球に降り注いでいる？自然界にない鉱物、科学者が指摘

2022.10.10 14:00 文＝飯山俊樹（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）

Xでポスト

腐敗したUFOが地球に降り注いでいる？自然界にない鉱物、科学者が指摘の画像1 — 画像は「Getty Images」より

　地球には日々隕石や流星が降り注いでいるが、実は「エイリアン宇宙船（UFO）*の残骸」も降ってきているのだと主張する科学者もいる。

* 一般的にUFO（未確認飛行物体）は、宇宙人の乗り物を意味して使われる言葉だが、定義上は説明のつかない航空現象をすべて含む。宇宙人の乗り物という意味を明確にする場合は「エイリアン・クラフト（宇宙人の乗り物）」という呼称が用いられることが多い。

　この奇妙な説は、1975年に新たに産み出された2つの鉱物に注目したベネズエラの研究チームが提唱したもの。その鉱物は「ハイデナイト」と「ブレジナイト」といい、当初はアメリカの研究所で新たに「創造」されたものだった。しかしどういうわけか、数年後に地球上に落ちてきた隕石の断片から発見されたのである。これいはいったい何を意味しているのか。さまざまな科学者がこの謎に取り組んできたが、先日ベネズエラの科学者が「ハイデナイトとブレジナイトは、実は宇宙で腐敗し劣化したエイリアンの宇宙船の残骸である」という驚きの仮説を提唱して注目を集めたのである。

　ベネズエラ中央大学の物理学者であるB.P. Embaidが率いるチームは、この説について次のように語っている。

「これらの隕石鉱物の生成は、自然界では容易に見られない制御された高度なプロセスを必要とする可能性があります。たとえば、すでに母星を離れ、廃棄されたテクノロジーの産物が宇宙空間という過酷な環境に置かれて劣化したものであるとか。もしこれらの鉱物に対する追加の実験が行われ、これらが自然界に存在しないことが独自に検証された場合は天然由来のものであると言えるでしょう。もし、多くの試験がなされたにもかかわらず、この仮説が修正されないのであれば、これらの鉱物が産業プロセスによって作られた可能性ーー言い換えれば、テクノシグネチャー（技術文明の痕跡）である可能性が高くなるかもしれません」

　果たして、隕石から発見された鉱物は人工物なのか、それとも偶然天然の鉱物を人工的に生成できてしまっただけなのか。更なる研究の結果が気になるところだ。

参考：「Daily Star」、ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS（アトラス）」からの提供です】