フォトショ以前のコラージュ写真と戦前の犯罪現場写真集! 驚異の陳列室「書肆ゲンシシャ」が所蔵する奇妙な本
2022.11.17 17:00
藤井 当時すでに江戸川乱歩を始めとする数々の探偵小説作家を輩出した「新青年」という雑誌はありましたからね。拷問、処刑、緊縛……いわゆる「変態性欲」というか、「エログロナンセンス」的なジャンルのくくりとして受け入れられたのでしょう。
――「新青年」の大人版というか、エログロが好きな層のための研究書・専門書の域なんですね。先程の伊藤隆文という人物も、インターネットで検索しても何も出てこないです。犯罪科学研究同好会については今後も引き続き探るということで、読者の中に詳しい方がいらっしゃったら、ご連絡をお待ちしています。
藤井 あはぁー、いいですね。古書店によっては犯罪科学研究同好会刊行の書籍である『犯罪現場写真集』と『刑罰及変態性欲写真集』はセットで売られています。後に、『刑罰及変態性欲写真集』は、『世界の刑罰・性犯・変態の研究』、『刑罰変態性欲図譜』として二回も復刊されています。その界隈では有名な本です。
――『刑罰及変態性欲写真集』とは「週刊実話」(日本ジャーナル出版)の表紙の惹句みたいなタイトルですね。……あっ、「ヤフオク」でも8573円で出てきました(※取材時はまだ6月下旬)。
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