孤独を感じやすい人は「知的な人」だった! 常に脳が活動、しかし大きな危険が…
■社会的孤立が心身の健康に及ぼす影響
「望ましい社会的体験がない状況において、孤独な個人は、社会的経験を思い出したり想像したりするなど、内省的の思考に偏る可能性があります。これらの認知能力は、デフォルトモードネットワーク脳領域によって媒介されることがわかっています」と研究チームの論文主筆であるネイサン・シュプレンゲル氏は語る。
「したがって、この内省への注目の高まり、そしておそらく想像上の社会的経験は、デフォルトモードネットワークのメモリベースの機能に自然に関与するでしょう」(ネイサン・シュプレンゲル氏)
今日、孤独はますます主要な健康問題として認識されており、以前の研究では、孤独を経験する高齢者は認知機能低下や認知症のリスクが高いことが示されている。孤独感が脳においてどのようにして発現しているのかを理解することは、神経疾患を予防し、より良い治療法を開発するための鍵となる可能性がある。
特にコロナ禍の現在、社会的距離を保つことが求められ、多くの人にとって独りで過ごす時間が長くなっている。社会的孤立が我々の健康にどのように影響するかを理解することがますます重要になっていることは言うまでもない。
「私たちは孤独が脳に与える影響を理解し始めたばかりです。この分野の知識を広げることで、今日の社会における孤独を減らすことの緊急性をよりよく理解するのに役立ちます」と研究チームのダニーロ・ブズドック氏は語る。
孤独な時間が長くなるとネガティブ思考に陥りやすくなるかもしれないが、読書や学習、運動をするなどなど、意識的にスケジュールを埋めて“withコロナ”を乗り切りたいものだ。
参考:「Science Alert」、「Science Daily」、ほか
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