実はカラダに良くない「ヘルシーフード」15選! あなたの食生活は間違いだらけ?
新型コロナウイルスが流行しだしてから約3年、この間に我々の健康意識は大きく変化したといわれている。コンビニではサラダチキンやプロテインバーなど、手軽に効率よく栄養を摂取できる食品の扱いが急増し、飲食店では”低カロリー高タンパク”を売りにしたメニューが目につくようになったことからも、世間が健康に対して高い関心を寄せていることは明白だ。
一方、アメリカの科学メディア「Science alert」は、”ヘルシーフード”と称される食品の多くが、実際には効果がないに等しいどころか、中には身体に害を及ぼしかねないものまで存在することを指摘する記事を2017年に掲載している。過去にトカナでは、この記事に基づいて”実はカラダに悪い「ヘルシーフード」”と題して、15種類の食品を紹介している。健康は、雰囲気やブームに流されることなく、自身の頭で考え、確かな手段を実践してこそ保たれるもの。ぜひとも参考にしてみてほしい。
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※ こちらの記事は2018年1月7日の記事を再掲しています。
アメリカの科学メディア「Science alert」(2017年12月25日付)によると、一般的に“ヘルシーフード”と称される食品の多くが、実際には「健康効果はほとんどゼロ」だということがわかったという。それどころか、健康に悪影響を及ぼしかねないヘルシーフードまで存在するというのだ。
実はカラダに悪い「ヘルシーフード」15種
管理栄養士であり「Dieticians for Professional Integrity」の共同創設者アンディ・パラッティ氏が暴露した衝撃の実態は、以下の通りだ。
1. ジュース
野菜や果物をジューサーにかければ繊維は失われる。糖分が高く、タンパク質が低いため、短期的には腹が減りやすく、注意力散漫になり、すぐにバテてしまう。長期的に見れば、タンパク質不足から筋肉量は落ちる一方だという。
2. ココナッツオイル
カロリーと脂肪含量だけ見れば、オリーブオイルとほぼ同等。だが、スプーン1杯のオリーブオイルは1gの飽和脂肪しか含まない代わりに、健康に良いとされる脂肪は10g以上と豊富。一方、ココナッツオイルに含まれるのは12gの飽和脂肪と、たった1gの健康的脂肪のみで、飽和脂肪を摂りすぎれば2型糖尿病へまっしぐらだ。
3. アガベシロップ
最近、日本のスーパーでも見かけるようになった甘味料。一時期、多くの健康食品関係者が、砂糖とアガベシロップの置き換えを提唱していたが、非常に高い果糖含有量とインスリン抵抗性があり、摂りすぎると心臓疾患を引き起こすリスクが高くなる。
4. 卵白(卵黄を避ける行為)
コレステロールの過剰摂取を気にして、卵黄を避ける人は多い。しかし専門家は、一般人であれば食事によって血中コレステロールが大きく押し上げられる心配はないとしている。今日から安心して、普通の目玉焼きを食べよう。
5. ローファット食品
健康のためにローファット食品の摂取を習慣化している人も多いが、効果はない。5万人の女性を対象にした研究の結果、乳がん、結腸がん、心臓病のリスクを下げるものの、減量にも効果がなかったと判明した。むしろ、ナッツ、魚、アボカドに含まれる脂肪分のほうがずっと健康に良いとされる。ただし、適量に限る。
6. グラノーラ
一見、健康食に見えるシリアルだが、実は高カロリー、高糖分。1カップ600キロカロリーもある。これはシリアルバー4本相当だ。
7. アーモンドバター
昔からあるピーナッツバターの4倍の価格。だが、安いピーナッツバターにもタンパク質、身体に良い脂肪、ビタミンEが十分入っている。
8. マルチビタミン
成人アメリカ人の半数は、毎日ビタミン剤を摂取しているというデータがある。ただ、その習慣になんら医学的メリットはないそうだ。普段の食事からビタミンは十分に摂取できているのだから。
9. グルテンフリーのパン
モデルのミランダ・カーによって有名になった健康食。しかし、小児脂肪便症でもない限り、グルテンを摂取しても健康被害はない。逆に、グルテンフリーの食生活を続けることで健康になれたという科学的な証明もない。
10. アーモンドミルク
アーモンドそのものはタンパク質の塊だが、これを液状にした製品には、コップ1杯あたり2%のアーモンドしか含まれない。タンパク質は無いに等しく、パッケージに表記されるビタミンは人工的に添加されたものだ。飲むのであれば豆乳かスキムミルクをおすすめする。
11. ペットボトルの水
アメリカでは、水道水よりもペットボトルの水のほうがヘルシーでピュアであるという報告はない。要は気の持ちよう。
12. デトックス
中毒症状が出ている場合でもない限り、誰もデトックスは必要なし。人間の身体は、生まれながらに非常に優れたクリーニングシステムを備えている。2つの解毒臓器――肝臓と腎臓だ。大切にしたい。
13. ヒマラヤ岩塩
ピンク色をした塩は、なにやら特別な感じがするが、ミネラルが豊富なだけで、一般的な塩と中身はさほど変わらないという。なにより、ミネラルを塩から摂ろうなんて考えてはいけない。“ヒマラヤの塩”だからといって使いすぎないことだ。
14. ココナッツウォーター
最近ではコンビニでも手軽に買えるようになった人気アイテム。カリウム、ビタミン、ミネラルを含み、ジムで汗をかいた後など、つい手が伸びてしまう。とはいえ、これを1杯飲むのであれば、コップ1杯の水、またはフルーツを食べるのと変わらない。
15. スポーツ飲料
ワークアウトの必需品といえるが、筋肉を本気で鍛えたい人には向かない。水を飲みながら、20gのプロテインを同時に摂取したほうが効率がいいというデータがある。
なにごとも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。あまり神経質にならずに、いろいろなものをバランス良く食べるのが、健康には一番ということだろう。
参考:「Science Alert」、「Business Insider」、ほか
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