ロシアがUFOを撃墜? 公開された動画が波紋を広げる

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画像は「YouTube」より

 2022年2月から始まったロシアとウクライナへの軍事衝突は年が変わった2023年1月現在でも継続されている。先日、ロシアのプーチン大統領はロシア正教のクリスマスに該当する期間のみ停戦すると発表したが、ウクライナ側はその期間も継続して攻撃が加えられていると主調しており、いまだに収束する様子は見えない。

 そんな中、新年早々ロシアの対空防衛システムが「ボール型UFO」らしき謎の物体を撃墜したという奇妙な事件が発生たという報告があった。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 この奇妙な事件は2日火曜日の夕方、ロシア南部のロストフ州で発生したと伝えられている。ヴァシリー・ゴルベフ市長はロシアのソーシャルメディアサイト「Telegram」にて、スルタン・サラ村の上空に「ボール状の小型の物体」が飛行していたことを確認。その物体がロシア軍のものではないらしいことが判明したため「撃墜を決定した」と説明している。

 ちなみにゴルベフ氏は声明にて問題の飛行物体の奇妙な形状について言及したものの、その正体についての詳細は語らず「ロシア上空は対空防衛網で覆われているので恐れることはない」と住民を安心させるための発言を行ったにとどめた。ところが市長の発言に乗っかって地元メディアが「ロストフ州上空に『球状のUFO』が飛来、落下した」と報道。さらに後を追うようにロシア国内の別の通信社が、ロシア国防軍がこの物体を撃墜した瞬間と思われる映像を公開。映像の中には、燃えるような弾丸が空を上昇し、最終的にUFOらしき飛行物体に衝突して爆発する様子が記録されている。

 ロストフ州の上空で撃墜された謎の飛行物体の正体についてだが、この地域がウクライナに近いことから、あるロシア当局者は、敵対する球状のドローンであった可能性があると示唆している。しかし地元住民からはやはり宇宙人のUFOだったのではないかという説が出てきているようだ。

 ロシア政府がこのボール状の物体についてさらなる調査を行うのか、それともこの事件は謎のままに終わるのか。今後が気になるところだ。

参考:「Coast to Coast AM」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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