殺人率世界2位、成人の2%が受刑者…エルサルバドルの超過密刑務所がヤバイ!
殺人率世界2位、成人の2%が受刑者…エルサルバドルの超過密刑務所がヤバイ! “脱出不可能“の巨大刑務所を建設中
ラテンアメリカのエルサルバドル共和国は、かつて殺人率世界1位を誇った。2019年の統計ではホンジュラス次いで人口10万人あたりの殺人が37.16件[1]。これでも全盛期に比べ半減しているというから驚きだ。日本が0.25件[2]であることを見れば、どれだけ殺人事件が多発しているかわかるだろう。
[1]https://www.macrotrends.net/countries/SLV/el-salvador/murder-homicide-rate
[2]https://www.macrotrends.net/countries/JPN/japan/murder-homicide-rate
そんなエルサルバドルで4万人の受刑者を収容できる“脱出不可能な”巨大刑務所が新たに建設されている。その理由は収容所の過密にある。
昨年3月、同国は犯罪組織に起因する殺人事件の急増を受け、非常事態を宣言。これにより令状なしの逮捕が可能になったため、警察は犯罪者と疑われる者を大量逮捕した。
受刑者の過密状況は人権団体も苦言を呈するほどで、入れ墨だらけのギャングたちが、刑務所にイワシのように詰め込まれた。
ナイブ・ブケレ大統領によると、新設される巨大刑務所では、850人の警察官と兵士が受刑者を監視し、売春婦、テレビゲーム、映画上映、スマートフォン、パソコンを使うことは不可能になるという。言い換えれば、これまでそうした娯楽や外部との通信手段が野放しにされていたということだ。
刑務所の敷地面積は166ヘクタールもあり、世界最大の刑務所となる可能性があるという。現在のところ世界最大の刑務所としてギネス世界記録に登録されているのは、トルコのイスタンブールにあるシリヴリ刑務所だ。
エルサルバドル全土にある20の刑務所の収容人数の合計は3万人。新設される刑務所は4万人の収容が可能であるため、収容可能人数が2倍以上になる。
とはいえ、先述したようにエルサルバドルの刑務所はパンク状態であり、国内最大の刑務所であるラ・エスペランサ刑務所は、定員1万人であるにもかかわらず、現在3万3千人を収容している。
殺人率は世界2位と不名誉この上ないランキングの上位に位置するが、成人人口の約2%が獄中にいるエルサルバドルは、世界で最も収容率の高い国でもある[3]。
[3]https://www.reuters.com/world/americas/el-salvador-opens-40000-person-prison-arrests-soar-gang-crackdown-2023-02-01/
マラ・サルバトルチャ(MS-13)とバリオ18というギャング団のメンバー同士が刑務所内で暴力事件を起こすことも頻繁にあり、早急な改善が必要であることは間違いないだろう。
参考:「The Sun」ほか
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