寝ている人とコミュニケーションが可能? 「別の世界と通信するようなもの」 眠っている人の夢で何が!?
”寝ている人に話しかけてはいけない”と言われているが、実際は睡眠中の人に声をかけても反応がないことがほとんだ。しかし最近の研究で、簡単な問いかけであれば、眠りの段階によって応じることができることが証明されたという。
被験者36人を対象に4か国で57回の睡眠セッションを行ったところ、明晰夢を見ているあいだ、外部から提示された問題にクリアできたのはわずか6人。だが、これは想定よりもはるかに良い結果であり、夢を研究する分野において大きな一歩となったようだ。近い将来、心身の健康に明晰夢が利用される日が来るかもしれない。
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※ こちらの記事は2021年2月22日の記事を再掲しています。
俗に、寝ている人に話しかけてはいけないと言われているが、実際のところ、眠っている人に声をかけても何の反応も返ってこないことがほとんどだ。だが最近の研究によると、眠りの段階によっては、問いかけに応えたり、簡単な計算問題に答えることができることが証明されたという。科学ニュースサイト「Science Alert」(2月19日付)が報じた。
・Scientists Found a Way to Communicate With People Who Are Asleep And Dreaming (Science Alert)

睡眠中に見る夢のうち、「これは夢だ」とわかっているようなものを明晰夢と言う。人によっては夢の内容を操作できるといい、目覚めた後もはっきり覚えていることが多いとされる。米ノースウエスタン大学の心理学者カレン・コンコリー氏らの研究によると、明晰夢を見ている最中の人は外部からの呼びかけに応じ、質問に答えることができるのだという。
実験は米国、ドイツ、フランス、オランダの4か国で行われ、36人が参加し、57回の睡眠セッションが行われた。被験者は脳波や眼球、口元の動きなどを測定する装置を装着して眠り、明晰夢を見やすい急速眼球運動(REM)の段階でさまざまなテストが行われた。
テストの内容は簡単な計算問題やYES・NOで答えられるような単純な問い(あなたはスペイン語が話せますか?など)である。また、参加者はあらかじめ、ビープ音やフラッシュライト、軽くタップされる感触を感じたらその回数分目を動かして合図するよう指示されていた。テストの終了後、被験者は起こされて、明晰夢を見たか、夢の内容はどのようなものだったかを答えた。

実験の結果、被験者が明晰夢を見ていたセッションの47%で、少なくとも1つのテストに正しい回答をしていた。この実験中に見ていた夢について、被験者の証言をいくつかご紹介しよう。
「友人とパーティーをしていました。すると外から『あなたはスペイン語を話せますか?』という声が聞こえました。映画のナレーションみたいな感じでした。私はノーと答えました」
「突然ライトがちらつき始めました。私はこれが外からの合図(モールス信号)だと気付いて、答えの『4』を目を動かして伝えました」
明晰夢中にテストをクリアできたのは36人の参加者のうち、わずか6人だというが、研究者らは夢を見ている人との交信を「別の世界の宇宙飛行士と通信しようとするようなもの」だとその難しさを強調する。最初に眠っている人とコミュニケーションできた時は、コンコリー氏自身も「信じられなかった」と述べているほどだ。論文は専門誌「Current Biology」(2月18日付)に掲載され、今回の実験が示した夢と現実のコミュニケーションチャンネルは、夢を研究する上で新たな応用や戦略を可能にしたとしている。
明晰夢はメンタルヘルスの改善やトラウマの克服など、さまざまな効能を持つとされて注目されている。近年では明晰夢を見るためのアプリなども登場しているが、今回のような研究が増えるにつれて、その内容はさらに充実することだろう。いずれは誰もが自由自在に明晰夢を見て、心身の健康に役立たせるという日が来るのかもしれない。
参考:「Science Alert」、「Live Science」、「Current Biology」、ほか
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