MITが夢をハッキングするデバイスを開発! 内容操作で飛んで歌ってSEXも… 「VRより優れている」研究者断言!
寝汗をかいて恐怖と共に目覚めるような悪夢はご勘弁願いたいものだが、どんなことになるのか眠ってみるまでわからないのが夢だ。しかし近い将来、見たい夢があらかじめプログラムできるようになるというから驚きだ。
■夢が「ハッキング」可能になるデバイス
行き当たりばったりで映画館に入ったり、たまたま目にしたテレビ番組を本腰で視聴するのも一興かもしれないが、こと夢に関する限りはあらかじめプログラムを調べようがない。
そこで2017年に立ち上げられたマサチューセッツ工科大学(MIT)の「ドリームラボ(Dream Lab)」の研究者チームは、夢を追跡してさまざまな方法で双方向性を持たせられるオープンソースのウェアラブルデバイスの開発に取り組んでいる。
科学技術系メディア「OneZero」によれば、チームの根本的な目標は、夢が「ハッキング」可能なものであることを証明することだ。
「人々は自分の人生の3分の1を自分で変更したりカスタマイズしたり、改善できることを知りません」とMITメディアラボの流体インターフェースグループの博士課程の学生であり、ドリームラボの研究者であるアダム・ホロウィッツ氏は「OneZero」に語る。
ホロウィッツ氏はさらに、「メモリの増強、創造性の増強、翌日の気分の向上、テストのパフォーマンスの向上など、就寝中に行えるすべてのことは重要です」と話す。
ドリームラボのチームによって開発された「Dormio(ドルミオ)」と呼ばれるグローブ状のデバイスには、装着者がどの睡眠状態にあるかを検出できる多数のセンサーが装備されている。装着者が就寝し、意識状態と無意識状態の間に入ると、手袋が動き、1つの単語で構成される録音済みの音声が発せられる。
今回の研究に関与していないケンブリッジ大学の心理学者、ヴァルダス・ノレイカ氏は「半覚半睡のイメージまたは幻覚は、覚醒から睡眠への移行における通常の意識状態です」と2018年に「VICE」に語っている。
半覚半睡状態は人によって異なる。ある人々は目覚めているのだと自認し、強烈な幻覚と幻聴を経験すると報告している。また別の人々は半覚半睡の状態で誰かとコミュニケーションが可能であると語る。
たとえばこのDormioのグローブを使った50人の実験では、「虎」と言う録音済みの単語メッセージをグローブから発声させることで、夢の中に虎を“出演”させることができたのだ。
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