MITが夢をハッキングするデバイスを開発! 内容操作で飛んで歌ってSEXも… 「VRより優れている」研究者断言!

■完全にコントロールされた夢を見る日は近い

 ソフトウェア開発のプラットフォーム「Github」で利用可能な生体信号追跡ソフトウェアと共に説明書がオンラインで投稿されたこのDormioは、睡眠を追跡する科学を“民主化”するためのものであるという。これにより、理論的には誰もが自分のDormioグローブを作ることができるのだ。

 同様のデバイスはドリームラボの研究者と博士号取得候補のジュディス・アモーレス氏も開発しているのだが、こちらの場合は音声ではなく、匂いが“引き金”になっている。あらかじめセットした香りは、ユーザーが深い睡眠であるノンレム3のステージに到達したときにデバイスによって放たれる。

 ノンレム3のステージは身体が自己治癒し、記憶を統合する再生期間であり、この時に香りを使用してこの統合を強化することが期待されている。

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「Futurism」の記事より

 彼らはまた、夢を完全にコントロールできる“ベッド”を開発することを考えている。ドリームラボが主催する2019年の「ドリームエンジニアリング」ワークショップでは、夢の中で夢を見ていることに人々が気づく「明晰夢(lucid dreaming)」の世界について話し合われた。

 モントリオール大学の精神医学教授であるトーア・ニールセン氏は、MITのブログの投稿で、「夢を明晰にさせるのはとても爽快な気持ちです」と述べている。

「(“ベッド”で)飛行、歌、セックスを試すことができます。VRよりも優れています」(トーア・ニールセン教授)

 しかし問題は、明晰夢の背後にあるサイエンスがまだ曖昧であることだ。明晰夢の状態に定期的に入ることができるのは人々のわずか1%と推定されていて、後天的に学習するのは困難である。そして明晰夢を見ている間の脳の状態も、まだよく理解されていない。

 しかし、他の研究者は、事前に記録されたメッセージや香りでそれを命じるのではなく、私たちの潜在意識から学ぶことで多くの知見を得ることができると確信している。

「無意識、それは別の種類の知性です」とアリゾナ大学の睡眠と夢の専門家であるルビン・ナイマン氏は「OneZero」に語る。

「私たちはそれから学ぶことができます。 私たちはそれを支配するのではなく、それと対話することができるのです」(ルビン・ナイマン氏)

 半覚半睡の状態と明晰夢の理解が進み、完全にコントロールされた夢を見る日が近いとすれば期待せずにはいられない。

参考:「Futurism」、 「OneZero」、ほか

文=仲田しんじ

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