もうすぐ「石油肉」の時代が到来!? 闇に葬られた極秘“たんぱく質製造法”を徹底解説!

 今夜20時から特番「潜入!リアルスコープーSDGsな食卓SPー」(フジテレビ系)が放送される。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、17の大きな指針とそれらを達成するための169のターゲットから構成されている。

 当然、食料も限りある資源であることから、昨今、”ビヨンド・ミート”が世界的に注目を集めているほか、最近では「コオロギ給食」が物議を醸すなど、さまざまな食料自給策が検討されている。特に日本は島国という性質上、食糧不足を踏まえて、加工食品の増量に穀物を利用してきた歴史がある。

 たいていの人々は、原材料の一部に豆類や小麦を使用したハムやソーセージを食べる時、それが代替肉であることなど気にも留めないはず。しかし、石油を使った食品の場合はどうだろうか? かつて日本では、石油からたんぱく質を生成する研究が進められていたという。もはや都市伝説と化した「石油由来たんぱく」について解説した2019年の記事を再掲する。

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※ こちらの記事は2019年6月26日の記事を再掲しています。

もうすぐ「石油肉」の時代が到来!? 闇に葬られた極秘たんぱく質製造法を徹底解説!の画像1
イメージ画像:「Gretty Images」

 石油から肉を作るだって!? あまりにもマッドな話だ。しかも、貧民たちがそれを食べさせられる未来なんて、ディストピアそのものじゃないか。それにしても冗談じゃないのか? まるで都市伝説だ!

――がしかし、これは本当の話だった。筆者自身にとっても長年の謎だった「石油たんぱく」について、とうとう化学製品を扱う大手メーカーの担当者から話を聞くことができたのだ。そう、石油から人工的に肉=たんぱく質ができるのだ!

代替肉、日本人は昔から食いまくっていた!

 昨今、動物に由来しない肉=代替肉への関心が世界規模で高まっている。すでにアメリカではいくつもベンチャー企業が立ち上がり、「インポッシブル・ミート」を販売するインポッシブル・フード社が市場から7億5,000万ドルを調達したり、「ビヨンド・ミート」を生み出したビヨンド・ミート社の株価が公開から3カ月で2倍以上の高値を付けるなど、市場の注目も高い。

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大豆由来の代替肉を使ったハンバーガー

 こうした代替肉の原料は、基本的には大豆などの豆類や小麦だ。日本では「植物性たんぱく食品」と呼ばれ、これまでも加工食品の増量に使われてきた。意識せず食べているが、ハム、ソーセージ、かまぼこ、ハンバーグ、ミートボール、ギョウザ、シュウマイなどの加工食品の原材料として広く使われている(参考:日本植物蛋白食品協会)。1975年4月の農政審議会建議「食糧問題の展望と食糧政策の方向」で、食糧資源が不足しがちな日本の現状を踏まえて植物性たんぱく食品の積極的な利用が提案されたが、それをキッカケに一気に普及が進んだのだ(当時は「新たんぱく食品」と呼ばれていた)。

 つまり、ビヨンド・ミートを待つまでもなく、日本人はもうビヨンド・ハムやビヨンド・シュウマイを口にしているわけだ。「肉まんの中身は7割が大豆カス」と聞くと騙されたと思うが、「心臓病のリスクを減らすヘルシーな大豆たんぱくが主原料」と聞けば得したように感じるだろう(アメリカでは大豆たんぱくが心臓病のリスクを低減するとして食品に表示されている)。まさに、物は言いよう。代替肉とはそうした人間の心理を突いた商品でもあるのだろう。

 そして当時、食料自給策のひとつとして議論されたものこそ、石油由来たんぱくだったのである。

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