有毒物質入りバイブで胎児に障害、がん発症のリスク! 無規制の中国製大人のおもちゃに注意… 安全のためにコンドームの使用を=亜留間次郎
大人のおもちゃに含まれる有害物質
さて、ここで欧州先進国と日米の間で深刻な格差が生まれました。
欧州では大人のおもちゃは合法的に堂々と売られている商品なので普通に法規制を受けます。
ISO規格が制定されたのと同時期の2011年5月3日にはフランスで有害な物質であるフタル酸エステル類を使用している大人のおもちゃが禁止されました。これは子供のおもちゃではずっと前から規制されていたので大分遅いと言えますが……。
こうした有害物質を含まない大人のおもちゃを求める運動はフランスではセックス・エコロ(Sexe écolo)と呼ばれています。
欧州では大人のおもちゃにもエコであることが求められています。
ところが、日本やアメリカでは違法であるために電動コケシなどの別名をつけてジョークグッズとして脱法的に販売されています。
つまり、法律上の名目が性具ではない日米の大人のおもちゃは法規制を受けず、ISOを守る義務も責任もありません。
そして、日米で流通している大人のおもちゃの大半は中国で製造されています。
法規制がなにもない製品が中国で生産された結果がどうなっているのかというと、有害物質規制すら守られていません。
なにしろジョークグッズなので、守る義務もなければ、輸入する時に有害物質が含まれていないか検査する義務もないのです。
大人のおもちゃの多くは柔らかい樹脂で出来ていますが、樹脂を柔らかくするために可塑剤が添加されています。
ポリ塩化ビニルのような人体に毒性があるけど安くて柔らかい樹脂などもジョークグッズであれば法規制を受けません。
可塑剤の中でもフタル酸エステルは、急性毒性は低いものの発がん性があり、生殖毒性に関しては内分泌攪乱物質として働くため、バイブからしみ出す程度の微量でも女性性器に挿入して使うのは有害です。
たとえば、樹脂に含まれている低量のビスフェノールAに触れたことが原因で胎児がパーキンソン病になるリスクを増加させる可能性があると指摘されています。
母親が規制無視の大人のおもちゃでオナニーすると、生まれてくる赤ちゃんに障害が出るリスクまであるのです。
毒性以外にも抗菌や防カビと言った問題も一切考慮されていません。表面に雑菌やカビが生えた大人のおもちゃを人間の粘膜に使うのは危険です。
こればかりは使った後の消毒や手入れが必要なのですが、樹脂がアルコールに溶ける素材だとアルコール消毒もできません。
実際にアメリカでは有毒なセックストイ(toxic sex toys)と呼ばれフタル酸が入っていない製品を使うように勧めているHPも沢山あります。
日本で流通販売されている物もアメリカと同じ中国製が大半なので事情は何も変わらないのに、日本人は無頓着でアメリカのような安全性の告発すらありません。
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2024.10.02 20:00心霊有毒物質入りバイブで胎児に障害、がん発症のリスク! 無規制の中国製大人のおもちゃに注意… 安全のためにコンドームの使用を=亜留間次郎のページです。コンドーム、法律、大人のおもちゃ、有害物質などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで