日本の真の権力者は「在日米軍司令官、駐日米国大使、CIA」だった! 大手左派系メディアも批判できない日本政治の本当のカラクリとは?=ジェームズ斉藤

ジェームズ:でなければ、あのタイミングで、あんな無意味なニュースが出るわけがありません。事実、いまあのニュースについて後追いしているメディアはありますか? ないですよね。あの時期だけ盛り上がったのは、プーチンVS習近平会談に多少なりとも傷をつけたい勢力がいたからであり、その勢力とは当然アメリカです。それを証明するように、アメリカのエマニュエル大使は、あの時期に以下のようなツイートをしています。

「ニュースでは、全く異なる2つの欧州・太平洋間のパートナーシップについて伝えている。岸田首相は、ウクライナ国民を守り、国連憲章にうたわれている普遍的な価値を促進するために、歴史的なウクライナ訪問を行った。

 約900キロ離れたモスクワでは、別のより非道なパートナーシップが形作られている。習近平は、ウラジーミル・プーチンを国際刑事裁判所から守り、この戦争に反対する国際世論から彼をかばうために訪問している。

 2人はともに欧州を訪問している太平洋地域の首脳であるが、岸田首相は自由を支持し、習は戦争犯罪人の側に立っている。明るい未来のためには、どちらの太平洋地域のリーダーがふさわしいパートナーだろうか」

 どうですか? あの時期、急に岸田首相の株が上がったという記事が出てましたよね?

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画像は「Getty Images」より

──確かに出てました! 習近平と比較して岸田首相のウクライナ訪問を評価する声が多かった記憶があります。でも、違和感ありましたよ。だって、結局、また、補助金を出してきたんですから。

参考:「東京新聞

ジェームズ:ですよね。日本国民としては税金をまた無駄に使っているというほうが気になるはずです。そもそも岸田首相は今回のウクライナ訪問でも武器供与をしておらず、G7の中で唯一日本だけが武器供与をしていない国に変わりありません。また、日本はサハリンのエネルギー事業の継続を決めており、日露関係においては「ロシアと平和条約締結への努力を継続する」という安倍政権時代の路線をなんの変更もせず踏襲しています。これのどこが「自由を支持し」なのでしょうか? 結局、今回のウクライナ訪問は「自己満足のための外遊」の域を超えておらず、最悪の場合、「対露経済援助」になりかねません。しかし、そういう声はほとんど圧殺されて、主要メディアでは岸田株がうなぎ登りでした。

──やっぱりそこにはアメリカの意向があったと。

ジェームズ:当然です。アメリカの意向がなければあそこまで「岸田万歳」になるわけがありません。そもそも、バイデン政権の対日政策の要は「いかなる手段を使ってでも岸田政権を存続させること」と今年の初めにホワイトハウス関係者から直接聞いています。ワシントンでこのような対日政策があるとなると、東京のマスコミは基本的に岸田総理を支持する論調しか許されません。朝日や毎日など自民党に批判的に見える主要紙も岸田支持のためのカモフラージュでしかなく、根本的な批判に繋がっていません。実際、以前私の知り合いのNHKの幹部は「日本で一番権力があるのはCIAだ」と真顔で言ってました。自ら「NHKはCIAの指示を受けています」と認めたようなものです。

──浸透されているんですね。

ジェームズ:それほど日本のマスコミにはアメリカの影響が働いているのです。GHQ時代のプレスコードからなにも変わっていません。はっきり言ってしまえば、日本のマスコミはアメリカの情報戦のツールでしかないのです。そこで旗振り役の一人だったのがアメリカ大使のエマニュエル氏というわけです。彼も諜報系なので、その活動はどちらかといえば国務省寄りというよりはCIA寄りのようです。たとえば、大使のツイートをもう一度読んでください。日本のメディアはツイートの通りの記事を書いていますよね。

──駐日アメリカ大使って隠れた権力者なんですね。

ジェームズ:日本では大使館の中でも、アメリカ、ロシア、中国は別格ですね。ですから、いち早く情報を知りたければ、大使の周辺情報、ツイッターやフェイスブックなどにも目を配っておくと情報の先取りができるでしょう。大使館というのは各国の情報戦の拠点で、プロパガンダかディスインフォメーションしか発信されません。次はどんな情報戦が展開されるのかを理解し、先手先手で動くことが可能になりますので、オススメします。

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文=中村カタブツ君

元『紙のプロレス』編集者。現在は認知科学者である苫米地英人先生の出版関連業務に携わっている。
著書『極真外伝―極真空手もうひとつの闘い』(ぴいぷる社)
編集『苫米地博士の「知の教室」』(サイゾー)
編集・構成『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』(サイゾー)

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