切り裂きジャックの正体がついに判明? てんかんの葉巻職人か

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画像は「Getty Images」より

 19世紀のロンドンを騒がせた無差別連続殺人鬼、切り裂きジャックはまだ特定されていない。

 これまで多くの研究者が切り裂きジャックの謎に挑んできたが、この度新たに発掘された医療記録から、悪名高い連続殺人鬼の正体が明らかになったかもしれない。

 切り裂きジャックの正体について新たな説を提唱しているのはサラ・バックス・ホートン氏。彼女は1888年にロンドンのホワイトチャペル地区で起こった5件の連続殺人事件を最初に調査した人物の孫娘だ。先祖にならって長い間この事件を丹念に調査してきた彼女は、その人物に辿り着いたと主調している。

 ホートン氏によれば、新たに発掘されたハイアム・ハイアムズという男の医療記録が、彼こそが切り裂きジャックであったことを示唆しているという。彼女によると、容疑者の “特異な身体的特徴 “と、彼を一目見た目撃者が連続殺人鬼のものとした “身体的特徴 “が密接に関係しているというのだ。目撃者によれば、切り裂きジャックの歩き方は非常に独特で『膝が曲がっており、腕が異常に硬い』という特徴があったという。ハイアムズの医療記録によれば、彼はてんかんを患っていて異常な歩き方をしていた上に、腕に怪我をして曲げられなくなっていたという、切り裂きジャックと合致する身体的特徴を持っていたというのだ。

 さらにホートン氏は、ハイアムズが切り裂きジャックの事件とほぼ同時期に精神的な衰えを感じ始めていたという記録から、その状態が暴力の発作を引き起こしたとみている。彼は最終的に1889年に病院に収容されたが、それ以降切り裂きジャックの犯行は止まっているのだ。さらにホートン氏は、ハイアムズが葉巻職人であった事実も、犠牲者を綺麗に切り裂いた犯人の腕前を説明できるだろうと指摘する。

 ホートン氏の説は間違いなく興味をそそるものだが、ご存じの通り切り裂きジャックは過去135年間にわたって研究者の数だけ容疑者が挙げられている。果たして彼女の説は切り裂きジャックの真相に近づくことができたのか。今後の研究結果が気になるところだ。

参考:「The Independent」「Coast to Coast AM

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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