臨死体験研究でアフターライフの存在を確信! 医師の宇宙観を変えた臨死体験の事実とは?
人は死を迎えた時、すべてが終了するのだろうか。5000件以上の臨死体験を研究した医師が辿り着いた結論は「死後の世界は存在する」であった――。
放射線腫瘍医「死後の世界が確かに存在する」
米ケンタッキー州で放射線腫瘍医として働きつつ、臨死体験研究財団の創設者として臨死体験(NDE)現象の研究に取り組んでいるのがジェフリー・ロング氏である。
2010年の共著書『Evidence of the Afterlife』(邦訳『臨死体験 9つの証拠』ブックマン社、2014年)は「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー リストに掲載され、臨死体験研究の第一人者の1人として今も研究を続けている。
研修医時代から臨死体験に興味を持ち研究を続けてきたロング氏は臨死体験について「当人が昏睡状態か臨床的に死亡した心臓の鼓動がない状態で、見たり、聞いたり、感情を感じたり、他の存在と交流したりする明晰な体験をすること」と定義している。5000件もの臨死体験から学ぶことで、ロング氏の宇宙観が根本的に変わったという。
ロング氏は臨死体験をした人々から体験談を集め、科学者や医師の立場を崩さず、いわば懐疑論者として検証を行ったのだが、圧倒的な証拠を前に死後の世界が確かに存在すると信じるようになったのだ。
個々の臨死体験談はそれぞれ異なるストーリーだが、ロング氏は研究を続けるうちに、ある程度共通するパターンがあることに気づいた。
研究によれば、臨死体験を経験した人の約45%が体外離脱の経験を報告している。体外離脱では意識が肉体から離れ、通常は肉体のすぐ上に浮かんでいる。当人は自分の周囲で何が起こっているかを見たり聞いたりすることができ、それには通常、自分を蘇生させようとする医師たちの必死の試みも含まれている。
ある女性は医師が間違った器具を手に取った際に妨害して床に落としたとさえ報告しており、後に医師もこの出来事を認めている。
幽体離脱後、人々は別の領域に連れて行かれ、多くの人はトンネルを通過し後に明るい光に包まれる経験をするという。そしてペットを含む亡くなった愛する人たちが彼らを出迎えるのだ。ほとんどの人は圧倒的な愛と平和の感覚を報告し、この領域が自分たちの本当の“ホーム”であると感じるという。
客観的な検証が可能な臨死体験もある
明るい光、トンネル、愛する人たちなど、すでに“あの世”のイメージはある程度共有されているともいえるのだが、そうした背景知識のない5歳未満の子供の臨死体験者も同様の報告をしているということだ。
医師が間違って手にした器具に気づいたという前出の女性のように、後から客観的な検証が可能な臨死体験も少なくない。
ある女性は、馬に乗って山道を走っているときに心神喪失状態になった。彼女の身体は馬から落ちて道端に倒れ込んだのだが、彼女の意識は馬に乗ったままであった。
彼女の意識は馬と一緒に移動して納屋に戻っていったのだが、心神喪失から回復した彼女はこの時に納屋で起こったことについての詳細を語ったのだ。そしてその内容は客観的な事実であることが確認されたのである。
ロング氏は脳に関する多くの研究を読み、臨死体験について考えられるあらゆる科学的説明を検討したが、どれもこれらの現象を完全に説明できないと述べている。
「私は医師です。私は脳の研究を読み、臨死体験について考えられるあらゆる説明を検討しました。肝心なのはどれも信頼性がないということです。この現象については物理的にほとんど説明できません」(ロング氏)
それでもロング氏は反駁できない数々の証拠を前にして、死後の世界は確かに存在するという結論に達したと自信を持って述べている。
科学的に証明することはできないものの、死後の世界が存在することを確信するに到ったロング氏が次にどのような知見に到達するのか引き続き注目していきたい。
参考:「Anomalien.com」、「Insider」ほか
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