交霊術「キューピットさん」はこっくりさんと何が違う? 低級霊に憑りつかれる!?

「こっくりさん」は、日本におけるもっともポピュラーな降霊術の一つである。憑依霊を呼ぶものと考えられており、はい・いいえ・鳥居・男・女・0〜9までの数字・五十音表を書いた紙の上で、参加者全員が10円玉を人差し指で押さえ質問をすると、ひとりでに10円玉が動き出して回答するというものだ。
1970年代から現在に知られるスタイルが全国的に広まり、行なった子供たちの不調や集団パニックが各地で発生したことで禁止となった学校も多かったという。のちに、こっくりさんの代替として「エンジェルさん」「守護霊様」「星の王子様」などのさまざまな亜種や派生を生んだ。
キューピットさん(もしくはキューピッドさん)は、こっくりさんの禁止が各地で広まった直後、最初に登場した派生であると言われている。その様式は、鳥居の代わりに矢の刺さったハートマークになっている、はい・いいえではなくYES・NOと書く、10円玉ではなく5円玉もしくは鉛筆やペンを一緒に持つ、といった地域的なバリエーションの違いはあるものの、ほぼこっくりさんと同様である。
かつてキューピットさんを実行したことがあるという体験談が各所の個人ブログでも散見され、実際にコインや鉛筆が動き出した、実際に何らかの怪異に見舞われたという体験が多く語られている。
こっくりさんに見られるコインが動きだす現象は、同じ姿勢を続けることで筋肉が勝手に動き出すという不覚筋動と、潜在意識的に答えの方へ動かしてしまうという自己暗示によるものだと説明されている。その一方で、不用意に行なうことで悪質な低級霊や動物霊を呼び込んでしまい危険であるともいわれる。だが、キューピットさんに関しては「こっくりさんと違って安全である」という風潮が当時は強かったようだ。
キューピットさんは、当時の女子たちによく読まれていた児童書『うらないトリオ・キューピッズ』シリーズ(窪田僚著)がきっかけで広まったといわれている。また、キューピットという愛くるしいイメージが、こっくりさんの堅苦しさや不気味さを払拭していることもあり、女子を中心として主に恋愛専門で利用された。今ではほとんど聞かれなくなったキューピットさんであるが、その時代の流行を取り入れたキャッチーな“おまじない”であったことは、間違いないようだ。
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