UFOには別次元の側面がある? 「宇宙人は臨死体験や死後の世界と関係」 ジャーナリストが主張!

 死後の世界を垣間見る臨死体験はUFO現象にも通じている――。一見すると荒唐無稽にも思える言説を気鋭の超常現象ジャーナリストが主張している。

UFOには“別次元”の側面がある

 これまでは一部から疑いの目と嘲笑を浴びせられていたUFO/UAP(※1)現象は、米政府がその存在を公式に認めたことで過去の汚名は完全に払拭されつつある。UFOは今やオカルトや都市伝説などに属するものではなく、れっきとした科学的調査の対象になっているのだ。

 アメリカの調査ジャーナリストであり、UFOと死後の世界に関する著書を持つ作家でもあるレスリー・キーン氏は、先日、元米空軍パイロットで作家のクリス・レート氏のポッドキャスト番組に出演して「UFO報道には心霊現象や超常現象に関連する“別次元”の側面がある」との自説を展開している。

UFOには別次元の側面がある? 「宇宙人は臨死体験や死後の世界と関係」 ジャーナリストが主張!の画像1
レスリー・キーン氏(左) クリス・レート氏(右) 画像は「YouTube」より

 今年7月に開催されたアメリカ下院の「UFO公聴会」は多くの注目を集めたが、公聴会で証言を行ったデイヴィッド・グラッシュ氏の発言を聞いたキーン氏は心霊現象と地球外生命体とを結びつける“別次元”の存在を指摘する。

「UFO現象にある超常現象の要素は、人々が語る臨死体験と何らかの関係があるようです」と語るキーン氏は。UFOには心霊現象や超常現象と関連した現象の神秘的で複雑な側面があると説明したのだ。

「そこにはある種のクロスオーバーがあるのですが、それが何なのかはわかりません。UFOの構成要素全体は純粋に物理的なものです。彼らはレーダーに映っており、それが軍のアプローチ方法です」(キーン氏)

 だがUFO現象はそれだけではないというのだ。

「しかしUFOには別のレベルがあり、より超常現象的で神秘的で複雑な現象です。人々への影響は非常に重要な要素です」(キーン氏)

 キーン氏はこれらすべての現象が結びついている別の次元が存在する可能性があると確信しているという。

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画像は「Pixabay」より

「すべてがどのように結びついているのかは大きな謎です。私はこれらすべてのものが存在するある種の次元と関係があるかもしれません。それは私たちの五感によって認識される私たちの次元ではなく、何らかの形で重なる可能性のある別の種類の次元です」(キーン氏)

 いわゆるオカルトとは切り離された感のあるUFO/UAP現象なのだが、キーン氏によればUFOは“別次元”に関わる超常現象に含まれる事象であると指摘する。UFOは我々の理解を超えた超常現象の一角を占めているに過ぎないというのである。

UFO現象と死後の世界の関係性

 これまでに非常に多くの“詐欺師”が関わったため、超常現象の分野全体が悪しき評判に包まれたのは残念だとキーン氏は話す。そして同様に、でっちあげのUFO目撃情報の多さにより、科学者たちは報告を必要以上に真剣に受け止めなくなっていたことも指摘する。

 彼女は、何が起こっているのかを正確に理解するには、両方の現象をさらに調査する必要があると述べている。たとえば2008年にテキサス州スティーブンビルで目撃されたような重大なUFO目撃事件は早急に再調査する必要があるということだ。

 この事件では、巨大なUFOが2機の戦闘機によって追跡されているのを地上から目撃したパイロットのスティーブ・アレン氏によって報告され、UFOが時速4800キロとも推定される速度で簡単に戦闘機を引き離して飛び去ったという。

「それが聖書の出来事なのか、それとも別の宇宙から来たものなのか、その他のものなのかはわかりませんが、それは間違いなくこの世界から来たものではありませんでした」とアレン氏は当時語っている。

 キーン氏は現在、UFO研究はここ数十年に比べてより真剣に受け止められているが、死後の世界についての科学的調査はほとんど無視されていると語る。

「ロバート・ビゲロー氏によって設立されたビゲロー意識研究所(BICS)がこれらすべての疑問について調査を行っていることを人々は知っておくべきだと思います」とキーン氏は指摘する。

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画像は「Pixabay」より

 ロバート・ビゲロー氏は数々の超常現象で知られる「スキンウォーカー牧場」の元所有者であり、宇宙ベンチャー企業「ビゲロー・エアロスペース」の創設者でもある。

 そのビゲロー氏が2021年に創設した同研究所は、臨死体験についての優れた報告を募集するエッセイコンテストを行ったことでも注目を集めた。

「ロバート・ビゲロー氏はこのコンテストの勝者に巨額の賞金を提供していたため、参加者のモチベーションは非常に高く、興味深い証拠を提供する素晴らしいエッセイがいくつか提出されました」とキーン氏は解説する。

「より多くの証拠が必要な人々には、BICSのウェブサイトにアクセスして論文を読むことをお勧めします。論文は本当に優れており、臨死体験やこの問題の他の側面に関する論文がたくさんあるからです」(キーン氏)

“別次元”が関わる超常現象という大きな括りの中でUFO/UAP現象を考察すべきであるというキーン氏の視点は確かに一定の説得力を持っているだろう。UFO現象の調査においてこれまで通り科学的アプローチはきわめて重要だが、あらゆる可能性について心を開いておかねばならないようだ。

(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。

参考:「Howandwhys」「Daily Star」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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