本物の「呪われた肖像画」… スタッフが恐怖の体験を語る！呪い効果で絵画の価値が3千円→30万円に！

2023.10.19 15:45 文＝田中尚（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）

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本物の「呪われた肖像画」… スタッフが恐怖の体験を語る！呪い効果で絵画の価値が3千円→30万円に！の画像1 — 画像は「Getty Images」より

　ロンドンにて、とある観光アトラクションが小道具としてと一枚の肖像画を購入した。一見何の変哲もない少女を描いたものだったが、この絵を購入してからさまざまなアクシデントに見舞われるようになったため、どうも “呪われた絵画”だったのではないかという疑惑が上がり、イギリス国内で注目を集めているという。

　先日、歴史とホラーを融合させた没入型ウォークスルー・アトラクションを運営するロンドン・ブリッジ・エクスペリエンスは、小道具として一枚の肖像画を1600ポンド（約30万円）で購入した。白いキャンバスに滲んだようなタッチで赤い服を着た少女が描かれているというもので、明るいところで見ればさほど不気味さはかんじないものだ。しかし、この絵が到着してからというもの、施設内や関係者に立て続けに災難が降りかかっているというのだ。

　英紙「The Sun」紙の取材によると、カメラやテレビが故障し、無線LANが使えなくなるのは序の口。電気系統の問題を解決するために呼ばれた技術チームは、原因を見つけられなかった。さらにマネージャーのジェームズ・キスリングベリー氏は、絵画を回収するために車を運転していた際に車が故障。その時に彼は鎖骨を負傷してしまった。

「帰りの車の中で電気系統の調子が悪くなって、ラジオが使えなかったり、電話がつながらなかったりしたんだ。」（キスリングベリーー氏）

　アトラクションスタッフのシャノン・フェイガンさんは、仕事中に黒いスカートをはいた幽霊のような人影を目撃したと詳言している。

「私たちは新しいショーの小道具を探していて、たまたまeBayでその肖像画を見つけたんです。ジェームズが絵を引き取るために前の持ち主の家に行くと、犬が狂ったように吠えたてて、帰りに彼の車に異常が現れたと聞いています。この肖像画を手にして1カ月になりますが、包みを解いて壁に飾って以来、事態は悪化しています」と彼女は語る。

　キスリングベリー氏も「車から絵を取り出したら、紙と段ボールに包まれていたはずの絵の額には水滴がついていました」と証言している。

　この絵は無名の画家が描いたものとさへているが、既に2度ほどチャリティーショップに戻されたことがあるという。最初に寄付されたのは、イースト・サセックス州セント・レオナーズ・オン・シーにあるヘイスティングス・アドバイス・プレゼンテーション・センターだった。この店に飾られてから、ある女性に25ポンドで引き取られたもののわずか2日後に返品、店長は「絵からオーラを感じた」ため、「呪われている可能性がある」という張り紙をして陳列し直した。その後、別の女性が購入しまたも返品。その女性は「二度とこの忌まわしい絵を見たくない」と恐怖に震えた様子で語っていたそうだ。その後、この絵は前述したアトラクションの小道具として購入されて今に至る。

　マネージャーのジェームズ・キスリングベリー氏は、この絵を引き取ってから起こった多くの不幸な出来事について、つぶさに英紙「Daily Star」に語った。余談だが、このアトラクションは同社の窓から見える「ご近所さん」でもあった。

「数日のうちに、吹き抜けから足音が聞こえたという報告がスタッフからありました。階下で謎の物音がしたこともあります」とキスリングベリー氏は語る。例えば、アトラクションのカクテルバー『スラマーズ』に吊るされている手錠が不可解に揺れ動くのを見たという報告や、”シャドーマン “と呼ばれる謎の人影が人々の目の端に現れるようになったという報告も受けたと語った。絵画がやってきてからは施設内のWiFi、テレビ、電話の電波も機能しなくなった。また、肖像画が飾られている部屋にドアから一歩足を踏み入れたとたん、誰かに見られているような気がしたり、描かれた少女の目が部屋のあちこちを見回しているように見えた、という証言もあった。

　当初、アトラクション側はイベントの賞品としてこの絵を贈るつもりだったが、一連の奇妙な現象が起こった後は「明らかに呪われていると思われるこの絵を誰かに渡すのは無責任だ」と判断し、施設側で保管することにしたという。同紙に「もしこの絵が発する呪いに耐えられなかったらどうするつもりか」という質問に対して、キスリングベリー氏は「この場所は歴史的に珍しいことがたくさん起こってきた場所だから、彼女にとっては我が家も同然だと思います。うまくいけば、彼女は落ち着くでしょう」と語り、今後も施設内で飾られる予定と述べた。

　この絵は現在、ロンドン・ブリッジ・エクスペリエンスで開催中の「Cir-Cursed Halloween Show」の一部として展示されている。ハロウィンの時期にふさわしい展示品が増えたと言うべきかもしれない？

【トカナのコメント】

　この絵についてはトカナで８月にも報じた。購入者の女性によると、自宅で不気味な現象が起こり、母が憑りつかれたように絵を愛でていたという。この女性は絵を魔除け効果のあるセージで包み保管していたはずだが、耐えきれなくなったのだろうか。「二度とこの忌まわしい絵を見たくない」と言ったのもこの女性だろう。当時、女性は20ポンド（約3600円）でこの絵を購入したとのことだが、それが1600ポンド（約30万円）で売れたとは驚きだ。今後もさまざまな曰くがつくにつれ呪いの絵として価値も上がっていくことが見込まれる。今後、呪物は投資対象としても注目されていくかもしれない。

参考：「Daily Star」「Daily Star」

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS（アトラス）」からの提供です】