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理論的にわかる「前世と来世の性格・運気」とは？占い師が解説！

2023.10.28 11:00 文＝神ノ國ヲ

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　沖縄のユタに会うことで突然能力が開花した占い師オラクルさむ。現在、大阪でBARカウンターに立つ彼のもとには、オカルト話・心霊体験を語りに来る客が絶えないという。

【オラクルさむについてはコチラ】

理論的にわかる「前世と来世の性格・運気」とは？占い師が解説！の画像1 — 画像は「Getty Images」より

――前世や来世が視えるということですか？

さむ：私は研究者で、超能力者でも霊能力者でもありませんから、何かが視えたり聞こえたりするわけではありません。ま、そういうことにしておいてください（笑）ただ使用占術から理論的に、その人の前世と来世の性格や運気は判断できるんですよね。

――使用占術は？

さむ：ちょっと変わったものを使っています。まず基礎として「宿曜」を使っています。宿曜は、インドの占星術です。三蔵法師らによって中国にもたらされた宿曜を、弘法大師・空海が日本に持ち帰った。当時は、陰陽道vs宿曜道（すくようどう）と言われるまでに隆盛を極めました。

　戦国時代においても軍師のわざとして重宝されました。たとえば、あちらの大将は、この生まれなので、こういう性格だ。こんな罠を張れば、コイツは絶対に前に出る／逃げ出すなど、相手の動きを読むために使われた技術です。

　ところが、この「宿曜」が、そもそも暦としてズレているのではないか？という指摘が江戸時代になされまして、一気に権威を失います。結果、秘伝中の秘伝とされていた内容が市中に出回り、人々が知るところになりました。ところが、この宿曜、現代でも相性診断や性格判断には非常に有効だと考えられています。

　もともと真言宗や天台宗で保存されてきた占術ですが、いま宿曜経を扱うお寺さまは少ないです。いくつか大変有名なご住職やお寺がありますが。本格的にやろうと思うと、大変難しいものです。そもそも昔は宿曜盤（個々人の生年月日を割り出すための道具）を用いなくてはなりませんでしたし。現在ではスマホで数字入力するだけで、誰がどんな星の下に生まれたか判るので、多くの占い師が使っています。たとえばTVなどで見かける有名占い師も、宿曜などの古典的占術を名前を変えて使っているだけなことも多いですね。

――宿曜師なんですか？

さむ：あくまで宿曜は、占術の依代として使っています。ちょっと何を言っているのかわからないと思うので恐縮ですが、まっすぐに説明しますね。私の占術は、もともとユダヤ教の聖書概念をベースにフランスで作られたカードを用いていました。まず、このカードをキリスト教に変換し、さらに、日本で使えるように概念操作した上で、ユダヤ教と日本のシンボルにおいて同期させることで起動するようにしたんです。それで最初の託宣カードができました。

続いて、この託宣カードと宿曜占術をキリスト教神学における「自然神学」によって包摂し、仏教徒でなくても、キリスト教徒でなくても、その機能を使えるように抽象化しました。その理論値を、今度はカードに文字と記号として落として具体化しています。ね、なにを言っているかわからないでしょう？　要するにオリジナルの託宣カードということです。

――そのカードで前世がわかると？

さむ：そもそも本来の宿曜において、前世と来世の性格と運気がわかるといわれています。宿曜には、27～28種類の宿（星）に示される運気と性格、また6つの相性、つまり人間関係のかたちがあるんです。相性としていえば、命、業胎、栄親、友衰、安壊、危成です。とくに業胎（ギョウタイ）関係が、前世でも会ったし、来世でも会うから、今生でも出会う関係だといわれています。もちろん全員が全員、前世からの因縁浅からぬ関係ではありません。ただ夫婦、恋人、友人などで業胎関係の場合は、おそらく前世で何かしらの深い関係があったと考えてよいんですね。

　そんなわけで理論的に、その人物の前世は比較的簡単に割り出せますし、来世の運気がわかるゆえに、今生における運気の流れも、ある程度まで理論的に予測できるんですね。

　そして、それ以上の詳しい情報については、託宣カードと、さらに行者より授かった秘伝の占術によって明らかにしていくといった感じです。

――そんなに詳しくわかるんですか？

さむ：重要なことは、前世も来世もわかったところで何にもならないことです。前世で何があったか、来世がどうなろうと、大切なことは、いま、この瞬間、今日、明日、この人生をどのようにやり切って生き抜くか。どうやって個々人が幸せを獲得するか、ということに尽きます。それゆえ、私は、前世や来世の霊視は無意味だと考えています。なぜなら霊能力がなくても理論的に導き出せるからです。大切なことは、いまどう生きるか。そこなんです。