本物の占い師が備える3つの特徴とは? 宗教研究者「オラクルさむ」インタビュー(後編)
今年に突然能力が開花したという占い師「オラクルさむ」。半信半疑でインタビューを行った編集部だが、その明晰な頭脳と自己批判的な占い観に、良い意味で期待を裏切られることに。
インタビュー前編では、能力開花を促したユタとの出会いから、占いとコールドリーディングの違いなどについて話してもらった。後編では、片っ端から占い師に同じ質問を投げかけ続けることで発見した「本物の占い師の特徴」と「未来予知」についてお届けする。
――どんな占術を使用されているのですか?
さむ 主に使用する占術は3つですが、複合しています。まず東洋占星術を用いて生年月日から、その人の一般的傾向や性格、適職と適性、結婚運のピークなどを出すんです。次に、相談内容に応じて、オラクルカードを用いて、個別具体的な判断について注意点や課題を出して提供します。そして補助的にジプシーウイッチを独自の方法で活用して確認しています。
霊感もなければ超能力者でもないので、沖縄のユタのように手に触れて固有名詞を言えるレベルではありません。相談に来てくれた方の反応としては、大体8割方当たっているとのことです。
また現在、占星術や聖書など新たな概念を追加してオラクルカードを自作して実験中です。現状、精度は上がっている印象です。インド・中国の占星術の概念を組み込んだのですが、それにピタリと当てはまる人物が関係者にいることがよくあります。
――未来予知はできますか?
さむ 私の占いでは、傾向がわかるくらいです。「来年の金運や仕事運は上向き」とか「ちょっと慎重に事を運んでください」とか。それくらいの印象は判別できます。「何年何月何日に誰々から連絡が来る」なんてことは言えません。とはいえ、それが出来る本物中の本物の占い師は実在しますが……。
――そんな占い師がいるんですか?
さむ 試しに、片っ端から占い師に同じ質問を投げてみる実験をしたんですよ。試すようなことをして占い師の方々には申し訳なかったのですが、結果、当てる占い師の特徴がわかりました。
当てる占い師は、総じて、皆うしろに何か憑いてるんですよ。神様とか龍神とか、人ではない何物かが。普通に考えて、そんなことを言い出したら、統合失調症か、シンプルに頭がおかしくなったと思われてしまいます。まともな経済感覚をもっている人からすれば、あぁ、この人はやめておこうとなります。
でもね、この人たちの中に、どうやら本物がいるんですよ。たとえば、鑑定を依頼したら「何月何日に誰々さんから連絡が来ます」と、私に日程を返信してきた占い師がいます。そして、事実、その日に連絡が来た。それが何回か続いたんです。感動を通り越して、ゾッとしましたよ。
そんな占い師や霊能者の皆さんには、もう一つ特徴があります。変な権威付けをしないんですよ。
たとえば、自分に憑いている何者かについては、あまり詳しいことは言わないんです。でも確実に当てにくる。そして、いわゆる幽霊なり何かが視えている場合も、その彼らにとっての現実を、そのままに語るんです。
そこで自分が見ているのは、どこどこの伝説で語られる何々様だとか、神話に登場するナントカだとか、既存の宗教や伝説、神話、伝承に頼って、自分の価値を上げようとしないんです。素直に見たままを語る。それが彼らの経験している事実そのものだからなんでしょうね。
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2024.10.02 20:00心霊本物の占い師が備える3つの特徴とは? 宗教研究者「オラクルさむ」インタビュー(後編)のページです。占い師、オラクル、未来予知などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで