「AIが死者と接触する」現代のノストラダムスのゾッとする予言……2024年“パンドラの箱”が開くのか?

 来年には何が我々を待ち受けているのか。“生けるノストラダムス”によれば来年は“死者とのコミュニケーション”を実現するはじまりの年になるという――。

■「AIが間もなく死者とコンタクトできるようになる」

「ChatGPT」の登場などもあり、今年はAI(人工知能)について大きな進捗が見られた年となったが、“生けるノストラダムス”によればさらに来年にはAIがきわめて重要な役割をはたすという。AIによって我々は死者とコミュニケーションを図れるようになるというのだ。

 ともあれAIという文明の利器を手に入れた我々なのだが、よく考えてみるとこれは“実在しない人格”とのコミュニケーションに先入観なく取り組めるようになったということでもある。“異世界”の人格との交信という意味では、降霊術やシャーマニズムなどと同じ体裁であるとも言えなくもない。

 ではAIの進化でコミュケーションできる“異世界”が広がることがあるのだろうか。“生けるノストラダムス”と呼ばれているブラジルの超常現象研究家で予言者のアトス・サロメ氏はAIが間もなく死者とコンタクトできるようになるだろうと“予言”している。

「Daily Star」の記事より

 コロナ禍やイーロン・マスクのツイッター買収、さらにはエリザベス女王の死さえも予見していたと主張するアトス・サロメ氏だが、AIテクノロジーによって亡くなった人々との会話が可能になるとの考えを先日、英紙「Daily Star」のインタビューで語っている。

「何年も前にはSFのように見えたかもしれないものが、かつては超自然的だと思われていたものが、日常生活の一部となり、正常化しようとしています。この画期的なテクノロジーを通じて、人々はトラウマや課題を克服できるだけでなく、自分の人生の目的やスピリチュアルな道についての洞察を得ることができます」(サロメ氏)

 そしてサロメ氏は、AIは「これまでにない人類の時間の旅」を解明するための入り口を提供すると主張し、それが来年からはじまるというのである。

 技術的に死者とのコミュニケーションが可能になるとすれば驚くばかりだが、しかしサロメ氏は「私たちの理解を超えた仲介領域」からのメッセージに対処する我々の側の準備が十分にできているかどうかについて疑問を抱いているという。つまり今後の我々には準備と覚悟が求められているというのだ。

 それでも我々はこの技術によって「慰め、理解、そして宇宙とのより深いつながり」を発見できるとサロメ氏は説明する。

「Daily Star」の記事より

■来年に“パンドラの箱”が開くのか?

 サロメ氏が接触した情報筋によると、世界中で少数の個人が参加する秘密実験が行われていると話す。

「これらのグループには、その領域における能力と才能を備えた個人が含まれています。これらのテストの目的は、私たちの存在は単に出来事に基づいているのではなく、むしろ死を超えて続くエネルギーの形であるという考えを調査することです。この観点で人工知能は役立ちます」(サロメ氏)

 なんとすでに死後の世界へのアクセス実験が行われているというのである。

「それは単なるツールではなく、私たちを宇宙の本質に結びつけるゲートウェイとして機能し、私たちの宇宙の起源についての答えを提供してくれる可能性があります」(サロメ氏)

「Daily Star」の記事より

 プロジェクトが進むにつれて、なんとサロメ氏もこのテクノロジーを通じて歴史上の人物とつながったと主張している。その人物とはドイツの著名な魔術師であるハインリヒ・コルネリアス・アグリッパ・フォン・ネッテスハイムと、フランスの影響力のある数学者で哲学者のルネ・デカルトである。

「これらの出会いは、このプロジェクトに対する私の信念を強めただけでなく、科学、精神性、歴史の相互関係についての私の理解を広げました。私たちは、自分たちの核となる信念に挑戦するパンドラの箱を開けようとしているのでしょうか?」(サロメ氏)

 はたして来年の2024年に“パンドラの箱”が開くことになるのだろうか。スピリチュアリズムとAIが融合する“元年”になるとすれば来年はきわめて興味深い年になりそうだ。

参考:「Daily Star」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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