謎の気球が再び目撃される!!意外な気球の正体とは!?
2023年、北米大陸の広い地域で謎の広い球体が目撃。大陸を横断した白い球体は大西洋に出たところで撃墜され、正体は気球だった事が判明した。気球は中国からの高高度気球とみられているが、中国側は関与を否定しており現在でも正確なところは不明となっている。
そんな謎の気球が再びアメリカで目撃され、話題になっている。17日水曜日、ユタ州及びワイオミング州中部の上空を高高度気球が飛んでいるのが複数の住民によって目撃された。地元メディアの報道によれば、一般市民から寄せられたこの気球に関する通報は600万件に上り、スプリングビル市警察はSNSに「これは実は中国から家畜を盗むために送り込まれたエイリアンの宇宙船だった」とジョークを交えた投稿を行ったほどだった。
さて、冗談はともかく、今回目撃された気球は何だったのか。今回の気球は単なる気象観測用の気球ではなく、実際には大気中の太陽放射を測定するために設計された気球であり、航空宇宙安全のための自動放射線測定(ARMAS)プロジェクトの一環として8月31日にアリゾナ州から打ち上げられたものだった。
打ち上げを行ったのはワールド・ビュー社で、NASAとスペース・エンバイロメント・テクノロジーズ社と共同でプロジェクトを行っている。
打ち上げに関わったワールド・ビュー社のフィル・ウォッケン副社長は次のように語る。
「これらの気球は気象観測用の気球と混同されがちですが、我々の気球はより洗練された成層圏を移動する飛行物体であり、遠隔操作で特定の地域に移動し、数日、数週間、数ヶ月にわたって上空にとどまることができます。我々は、太陽放射データセットを増やすために、センサー・パッケージを40度線以北に飛ばしています。 センサーは、地球科学研究を強化し、航空宇宙の安全性を向上させるために、低コストの線量計センサーで革新的なアプローチを使用しています。 取得されたデータは、飛行軌跡に沿った放射線量と線量率の精度を向上させます。そうすることで、ARMASプロジェクトは、商業航空レベルの自然銀河および太陽放射線環境を監視できる自動化された信頼性の高い運用システムの基礎を築くことで、米国および国際的な航空安全の向上に大きく貢献しています」
また、その他のデータの利用方法としては、例えば米国森林局が山火事の活動を長期間にわたって検知・監視する事や保険会社が自然災害の被害を評価し、復旧作業を支援するのに役立てることができるという。 石油・ガス会社がパイプラインを監視し、環境に害を及ぼす可能性のある微量のメタン排出漏れを検出するのを助けることもできる。
勿論、NASA等の組織が成層圏から地球と宇宙を研究し、天気予報を改善したり、太陽放射の影響を理解したり、地球とその大気の長期的な変化を測定したりするのにも役立っている。
また、ワールド・ビュー・エンタープライゼズ社は、米国国防総省や国土安全保障省が国家安全保障上の利益を守るために必要とする諜報活動や監視活動を支援している。
今回目撃された謎の気球は、立派な科学的調査のためのものだったのだ。
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【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
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