宇宙は2次元?ホログラフィック宇宙論と極秘超能力研究「スターゲイト計画」の関係とは

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 宇宙は2次元であり、立体に見えているものは3Dホログラムなのか――。奇抜で難解な「ホログラフィック宇宙論」はかつての米陸軍の超能力研究でも示唆されていた。

■“スターゲイト”はホログラフィック宇宙のことなのか?

 米ソ冷戦時代において両陣営は軍事、宇宙をはじめ、あらゆる分野でしのぎを削り相争っていたのだが、その中の1つには超能力研究もあった。

 当時のソ連がサイキック(超能力者)を軍事活用するための研究を本格的に推進していることを知ったアメリカは危機感を募らせ、米軍が主体となった遠隔透視(リモートビューイング)能力を諜報活動に活用する「スターゲイト計画(Stargate Project)」が立ち上げられた。

 スターゲイトとは時空を超越した宇宙と一体化した世界であり、ここに到達できた者は、たとえば遠隔透視能力などの超能力を獲得できると考えられていた。

 研究の目的は自軍の兵士を訓練して、脳波の振動を高め、「心が投影する」ことで「宇宙のホログラフィックな送信から意味を直接傍受する」ことである。

 1983年、米陸軍総司令官から「スターゲイト計画」の主導者に任命されたウェイン・M・マクドネル中佐は、スターゲイトに到達するための調査研究「ゲートウェイ体験レポート」の作成に取り組むことになる。

 マクドネル中佐は、スタンフォード大学の神経科学者カール・プリブラム氏とプリンストン大学の元物理学者デビッド・ボーム氏の研究に基づいて研究を進め、脳が物理世界のエネルギーを処理し、それをホログラムに変換することで意識が生み出されているとの見解に達した。

「エネルギーは、ホログラムと呼ばれる生きたパターンを作り出す3次元モードで特定の周波数で投影または拡張することにより、宇宙に意味を創造、保存、および取得します」(レポートより)

「スターゲイト計画」は「ホログラフィック宇宙論」に基づいていたことになる。

「それは通常の知覚を説明すると同時に、超常現象や超越的体験を自然の一部として説明することで超自然現象から除外されます」(レポートより)

「ホログラフィック宇宙論」では我々の宇宙にあるすべてのものは、実際には3次元ではなく2次元の小さなパケットにエンコードされている可能性があるとされている。

 では2次元であるスターゲイトに到達することはできたのか。

「スターゲイト計画」に参加した超能力者の筆頭であったジョゼフ・マクモニーグル氏は、2021年のインタビューで「遠隔透視に関する研究を通じて、銀河の中心から一定量のノイズが発せられており、そのノイズが超能力や遠隔透視の能力に影響を与えることを発見しました」と語っている。

「これは非常に興味深い命題を暗示しています。すべての知覚力を持つ存在が同じ情報源を扱っていることを意味します」(マクモニーグル氏)

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 銀河の中心から発せられている“ノイズ”がスターゲイトということになるのだろうか。だとすればマクモニーグル氏はスターゲイトに到達できたことになる。

 米陸軍の超能力研究は現在では行われていないとされているが、2014年に米海軍は兵士が直感で地雷を発見した事例を受けて“第六感(シックスセンス)”の研究を行う小規模なプログラムを立ち上げている。

 軍事機密の奥には何があるのかわかからないのも事実であり、スターゲイトとリモートビューイングについての研究は実は極秘裏に進められ、より深い理解に達しているとすれは興味深くもあり不気味でもある。

参考:「Daily Mail Online」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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