歌手アデルが「怖い家」と発言、元自宅の売却に暗雲…
世界的な歌姫アデルがかつて住んでいた家が、彼女の「幽霊屋敷」発言のせいで売れ残っているという。家主は邸宅を複数の住宅に改築する計画を立てているそうだが――。
売却難航の原因はアデル?
通常、有名人が住んでいた家はプレミアがつくものだが、ウェスト・サセックスにある「ロックハウス」は例外のようだ。家主によると、歌手のアデルが「幽霊が出る」と発言したことで、売却活動に悪影響が出ているという。
アデルは、元修道院だったこの家に6ヶ月間住んでいた。家主は、邸宅全体を売却することができなかったため、改築して売却しようと計画している。計画書の至る所にアデルの名前が登場する。
2012年、アデルはこの築100年以上の邸宅をアメリカのテレビ局CBSに紹介し、「怖い」と発言した。彼女は幽霊がいるとは言っていないが、イギリスのタブロイド紙は彼女が幽霊屋敷だと確信していたと報道し、イギリスのセレブリティ情報誌 “Hello!”も幽霊が出る有名人の家リストに掲載した。
家主にとって、これは笑い事では済まされない。寝室が10部屋もある広大な邸宅は、約3ヘクタールの土地に囲まれ、雄大なサウスダウンズの景色を望む絶好のロケーションにある。しかし、現状では売却できない状態だという。
ロックハウスの歴史と現状
20世紀初頭に建てられたロックハウスは、1940年にダンスホールが増築された。1970年代には修道院に改装され、ダンスホールは礼拝堂になった。現在の家主は2003年に購入し、ダンスホール兼礼拝堂を家族用のキッチンに改装するなど、大規模な改修工事を行った。現在では、映画館、ビリヤード場、プール付きのレジャープレックス、テニスコート、サマーハウスなどを備えている。
家主が引っ越した後、アデルは6ヶ月間この家を借りていた。しかし、計画書には「残念ながら、CBSのインタビューで、アデルはこの家が呪われていると発言した。この発言は、その後の売却活動に悪影響を及ぼし、現在もなお物件の評判に影響を与えている」と書かれている。
さらに、家主は「アデルは…家が呪われていると言って物件の価値を下げた」と続け、「私は約14年間、積極的に物件を売却しようと試みてきました。一流の不動産業者によって継続的に販売活動が行われているにもかかわらず、オファーは一件もありませんでした」と述べている。
家主は販売活動の内容についても言及し、「パンフレット、プロによる写真撮影、カントリーライフ誌への広告掲載、全国的なPRキャンペーン、主要な不動産ポータルサイトへの掲載など、あらゆる販売活動を行ってきました」と説明している。
そして、「長年にわたって唯一届いたオファーは2020年8月でしたが、購入希望者は物件が幽霊屋敷であるという噂を知って辞退しました」と、売却の難航ぶりを嘆いている。
アデルの発言の真意
CBSのインタビューで、ロンドン出身のアデルは、この家が以前は修道院だったことに触れ、「プライバシーのために引っ越した」と説明し、「この家は少し陳腐化している。この部分は本当にかなり怖い。少しの間、修道院だった」と語っている。
インタビュアーがホラー映画『シャイニング』に言及すると、アデルは「仕事ばかりで遊びがない」と返答した。これは、ジャック・ニコルソン主演の映画『シャイニング』で有名になったセリフ「仕事ばかりで遊びがないと、ジャックは退屈な男になる」を引用したものだ。
その一方で、タブロイド紙『The Sun』はアデルが「家の中で驚くような物音を聞いた」と語ったと報じており、この噂が物件の評判に影響を与えた可能性がある。
アデルの発言がどこまで本気だったのかはわからない。しかし、彼女の何気ない一言が、思わぬ波紋を広げていることは確かだ。プライバシーを求めて家を探したアデルだが、皮肉にもその発言が原因で、家主のプライバシーまで脅かされる事態となってしまったようだ。
参考:The Guardian、ほか
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2024.10.02 20:00心霊歌手アデルが「怖い家」と発言、元自宅の売却に暗雲…のページです。幽霊屋敷、幽霊物件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで