ロスチャイルド家が1972年に開いた晩餐会の悪夢すぎる写真の数々…! “陰謀と狂気の宴”の全貌
タキシードを身につけた男性と、豪奢な鹿のマスクをかぶった女性が並んで写る奇妙な写真がある。表向きは欧米の政財界をリードする大富豪であり、裏では秘密結社を結成して世界的な陰謀を企んでいるとされるロスチャイルド家で開かれた、とある晩餐会の写真である。
タキシードの男性はパリ・ロチルド(ロスチャイルド)家の四代目当主ギー・ド・ロチルド、そして鹿のマスクをかぶった女性はその妻マリー・エレーヌ。裸のマネキンや壊れた子供の人形が並べられた悪夢のような会場には、不気味な仮面や衣装で扮装した紳士淑女が集っていた。夫妻が開いた奇妙なパーティ、それは陰謀論で語られる「儀式」をほのめかしたものだったのか——。
■ロスチャイルド家当主夫妻が開催した「シュルレアリスト・ボール」
1972年12月12日、フランスのフェリエール城。当時ロスチャイルド家が所有していた豪華な城で、「シュルレアリスト・ボール」は開催された。その名の通り、シュルレアリスムをテーマとした晩餐会で、巨匠サルバドール・ダリが監修、ホストである夫妻やゲスト、使用人たちの衣装を制作したという、まさに大金持ちの放蕩を絵に描いたようなものであった。
招待状からして鏡文字で書くという手の込みようで、ゲストのドレスコードは「黒のタイ、ロングドレス、シュルレアリストの頭」と指定されていた。そして当日、会場に向かった紳士淑女らを出迎えたのは、燃えるようなオレンジ色でライトアップされたフェリエール城であった。
猫の扮装をした執事に案内され、ゲストはリボンで蜘蛛の巣の迷宮のように飾り付けられた城の中を進んだ。ホストであるマリー・エレーヌは、本物のダイヤモンドをあしらった立派な角の生えた鹿のマスクを身につけてゲストを迎えた。
招かれた人々は歴史ある貴族の面々や政財界の大物、当時の大スターたちだった。そのゲストたちも皆、普段の姿を捨て去ったように自らを飾り立てた。黄金の目玉が大量にあしらわれたような仮面や顔が複数ある仮面をかぶったり、ルネ・マグリットの絵画「人の子」をモチーフにした衣装をまとったり、顔に青空をペインティングしたり……。ゲストの一人、大女優オードリー・ヘップバーンは鳥かごを頭からかぶっていた。
会場内にはバラの花園に横たわった裸のマネキンが置かれ、ディナーテーブルには手足がもがれたり頭部に穴の空いた子供の人形や、不気味な亀の剥製が飾り付けられていた。真っ黒な毛皮が敷かれたお皿には真っ赤な唇が盛り付けられ、カニバリズムを彷彿とさせた。
■イルミナティの儀式を模したのか?
この晩餐会は巨匠スタンリー・キューブリックの遺作「アイズワイドシャット」の作中で描かれる“儀式”の元ネタの一つであるともいわれており、シュルレアリスムと題されていても、やはりオカルティックな意味合いがあったのではないかと考えるものは多い。また、生贄やカニバリズムといったモチーフがふんだんに用いられており、イルミナティの極秘儀式のパロディだという見方もある。
果たして、マリー・エレーヌはパーティという形で秘密の一端を明かして見せたのだろうか? 金と時間を持て余した貴婦人のお遊びと言ってしまえばそれまでかもしれない。だが、ダリが作り上げたその世界観は底知れぬ不気味さを放っており、どこか心惹かれるものがある。
参考:「Dangerous Mind」、「The Rake」、ほか
※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。
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2024.10.02 20:00心霊ロスチャイルド家が1972年に開いた晩餐会の悪夢すぎる写真の数々…! “陰謀と狂気の宴”の全貌のページです。陰謀、ロスチャイルド、シュルレアリスト・ボールなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで