ブラジルの陥没穴がエグすぎる・・・町そのものを飲み込む危機に
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ブラジル・アマゾンの小さな町ブリチクプ(人口約5万5000人)が、次々と発生する巨大な陥没穴(シンクホール)によって消滅の危機に瀕している。地元当局はすでに1200人を危険区域から避難させたが、根本的な解決策が見つかっておらず、事態はさらに悪化している。
30年以上前から続く土地の侵食
ブリチクプの陥没問題は30年以上前から指摘されていた。砂地の地盤、都市計画の不備、大規模な森林伐採が重なり、土地の侵食が進んできた。しかし、近年の豪雨がさらに状況を悪化させ、陥没穴は急速に拡大。数年前には26か所の巨大な穴が確認されていたが、一部が合体し、深さ20メートルにも及ぶ巨大な峡谷へと変貌してしまった。
市当局が今月発令した緊急声明では、「ここ数か月で陥没穴の規模は急拡大し、住民の家に迫りつつある」と危機的状況が訴えられている。
住民たちの恐怖
住民の間では、陥没が発生するたびにパニックが広がっている。ある女性は地元メディア「Globo」に対し、「雨が降るたびに恐ろしくて眠れない。神様に雨を降らせないでほしいと祈ることすらある」と語る。
また、別の住民は「雨の夜は一睡もできない。地面が崩れる音を聞きながら、不安で朝を迎える」と語る。「時々家の外に出て、陥没が近づいていないか確認する。もし近くで崩れたら、すぐに避難しなければならない」。
過去10年で、ブリチクプでは3本の道路と50棟以上の住宅が陥没によって飲み込まれた。崩壊の危険がある家屋にはすでに立ち入り禁止の措置が取られている。
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町存続の危機
ブリチクプの自治体はすでに「公的災害状態」を宣言。しかし、町の規模を超えた問題となっており、当局は避難者の支援に追われるばかりだ。町の再建計画は未定で、住民の間では「安全な土地など、もう残っていないのではないか」という声も上がっている。
地元の実業家であり住民でもあるカルロス・マルティンス氏は、「この町は美しく、素晴らしい場所だった。しかし、このままでは数年以内に消滅してしまうかもしれない」と嘆く。
果たして、ブリチクプはこの危機を乗り越えられるのか。住民たちは、今もなお不安な夜を過ごしながら、解決策を待ち続けている。
陥没事故は決して他人事ではない。つい先日は埼玉県八潮市でも交差点の道路が突然崩落し、話題となった。地下の空洞化が原因とされているが、突如として足元の安全が失われる恐怖は、規模の違いこそあれ共通するものがある。地球が刻む“見えない変化”は、我々の暮らしにも影響を及ぼしているのかもしれない。
参考:Oddity Central、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ブラジルの陥没穴がエグすぎる・・・町そのものを飲み込む危機にのページです。ブラジル、陥没、陥没穴などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで