宇宙よりも巨大なPDFが存在する!?驚異のファイルサイズが示す“限界なき世界”

PDFに大きさの限界はあるのか?
PDFといえば、一般的な書類や資料を保存・共有するためのファイル形式として世界中で広く使われている。ほとんどの人が使うPDFはA4やレターサイズなど、実際の印刷用紙に合わせたサイズだろう。しかし、「最大でどこまで大きくできるのか?」と問われたら、明確に答えられる人は少ない。
従来、Adobeの仕様書では、PDFの最大サイズは一辺が381km、面積にして約14万5000平方キロメートル──つまり日本全体の約4割、北海道と東北地方を合わせたほどの広さに相当する。これだけでも十分に“常識外れ”だが、イギリスのソフトウェア開発者アレックス・チャン氏は「その上がある」と証明してみせた。
規格を超えた「宇宙サイズ」のPDFとは?
チャン氏は、Adobe Acrobatが定義する理論上の最大値をさらに超えたPDFを作成。それはなんと、一辺が約37兆光年にも及ぶ、宇宙の直径(約930億光年)すらも超える大きさだったという。
この超巨大PDFを作成するため、チャン氏はPDF仕様の内部単位「UserUnit」を最大限まで拡張。多くのPDFビューアではこのサイズを正しく表示できないが、macOSの「プレビュー」アプリはその制限を受けず、実際に“宇宙超え”サイズのPDFを認識したという。
もちろん中身はほぼ空白であり、印刷しようものならプリンターもインクも世界中を巻き込む騒ぎになりかねない。ただし、この試みが示したのは、「PDFには実質的な限界が存在しない」という事実である。
PDFの誕生から進化、そして無限の可能性へ
PDFの起源は1991年、Adobeの共同創業者ジョン・ワーノック氏が「Camelotプロジェクト」として発案したことに始まる。当初はPostScriptの進化形としてスタートし、1993年にAcrobatとともに正式に登場した。1996年には米国の税務当局がPDFでの書類提出を採用し、2008年にはオープンスタンダード化され、広く普及していった。

現在では年間約2.5兆件ものPDFが生成されているとされ、企業・官公庁・教育・出版など、あらゆる場面で不可欠な存在となっている。
最新のPDF規格では、サポートされる値の範囲は「実装に依存する(つまり、ソフトウェア次第)」とされており、理論上のサイズ上限はもはや存在しないとも言える。もちろん、宇宙より大きなPDFに実用的な意味はほとんどないだろう。しかし、この実験は、デジタルフォーマットの持つ意外な柔軟性と、人間の探求心が常識の壁をいかに軽々と超えていくかを示す、面白い一例と言えるのかもしれない。
参考:Big Think、ほか
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2024.10.02 20:00心霊宇宙よりも巨大なPDFが存在する!?驚異のファイルサイズが示す“限界なき世界”のページです。宇宙、PDFなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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