「新世界秩序NWOの“支配の方法”」植民地時代から不変だったことを証明してみた

「新世界秩序NWOの“支配の方法”」植民地時代から不変だったことを証明してみたの画像1
イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。

 世界を影から支配する新世界秩序(ニューワールドオーダー)の実態を暴露したレポートである「300人委員会」という書籍が1997年にジョン・コールマン博士によって発表されている。

 ヨーロッパを中心とした300人の支配層が、さまざまな下部組織を通じて世界の政治と経済をあやつっているという告発だ。

「実際にどうすれば世界経済を支配できるというのか? 怪しい話じゃないか」

 という人がいるが、300人委員会という存在が判明したことで、彼らがどのような方法で世界を支配しているのかその手口についてもわかってきた。

 秘密の鍵は300人委員会設立の起源にある。300人委員会とは17世紀にエリザベス一世によって設立された東インド会社が起源だという。そして東インド会社と大英帝国が植民地から利益を搾取するために編み出した5つの手法が、現在でも新世界秩序が世界経済を支配するやり方としてそのまま使われているのだ。

 5つの手法とは次のようなものだ。

1.低賃金で労働させ搾取する
2.マネーで支配して搾取する
3.要衝をおさえ通行税で搾取する
4.国民が働かなくなると移民を連れてきて働かせる
5.買わない国民にはいらないものを買わせて中毒にする

 順に説明すると、植民地支配ではプランテーション経営が基本である。まずは人々を低賃金で農園で働かせ、砂糖や綿などを栽培して利益を得る。ところがそのままでは現地の大地主や農園主が台頭してしまう。そこで資本の原理を現地に採り入れ、金を貸し、現地の経営者を金で支配できるようにコントロールする。これが第一段階と第二段階だ。

 次に、国際航路の中で貿易の要衝となる地点を押さえる。大英帝国時代ではマラッカ海峡、ホルムズ海峡、ジブラルタル海峡といった場所を押さえれば、そこを通過する貨物すべてに税を課すことができるようになるわけだ。これが第三段階。

「新世界秩序NWOの“支配の方法”」植民地時代から不変だったことを証明してみたの画像2
Image by M G from Pixabay

 これでうまく行きそうに思えるが、実はそうでもない。国民が働かなければ搾取が成立しない。植民地経営にとってはこの悩みはブラジルで顕著だった。当時のネイティブなブラジル人は働くという文化を持っていなかった。そこで編み出されたのがアフリカからの奴隷貿易である。働く意思を持っている人々を強制移住させて搾取する対象を創り出すのだ。これが第四段階。

 そして、もうひとつ発生した問題は三角貿易に必要な何かを「現地人に買わせること」だった。問題が起きたのは中国で、その当時の中国はそもそも豊かな国だったので現地のひとびとはイギリスから何も買うものがなかったのだ。しかしそれではイギリスは貿易で儲けることができない。

 そこでイギリスが目をつけたのは「いらないものを買わせて中毒にさせる」方法だった。具体的にはアヘンである。現地の中国人たちは本来いらないアヘンを買わされ、中毒になって、最後はアヘン戦争を経て支配されることになった。これが第五段階で、ここまでくると世界経済支配が完成するという。

「そんなのは植民地時代の過去のやり方じゃないか?」

 というかもしれないが、実はそうではない。

 現代の新世界秩序にとっては、世界全体がいまや植民地なのだ。先進国含め世界全体の労働者が搾取の対象である。

 大規模小売店や大規模飲食店チェーン、ウーバーイーツのような完成されたビジネスモデルを導入して、低賃金で労働者を働かせることで搾取をしている。それらのチェーンは大資本によって支配され、利益は富裕層に吸い上げられる状況になっている。東インド会社の第一段階、第二段階とまったく状況が変わっていないことがわかる。

「新世界秩序NWOの“支配の方法”」植民地時代から不変だったことを証明してみたの画像3
イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 第三段階の「要衝を押さえて通行税で搾取する」というやり方は、リアルなグローバル物流の世界でもいまだに通用しているがそれだけでなく、インターネットの中でのプラットフォームビジネスに仕組みが発展している。アマゾン、食べログ、楽天トラベル、VISAカードにLINEにフェイスブック。何をするにもプラットフォームに利用料を搾取されなければビジネスにならないのが現代社会である。

 先進国では1980年頃から、国民が怠惰になりろくに働かないという社会現象が起き始めた。特に顕著だったのがアメリカ、イギリス、フランス、ドイツといった欧米の先進国である。そこでアメリカもEUも移民を促進して、彼らを働かせることによって経済を回すと同時に労働者からの搾取を拡大した。現代は日本でもその流れができている。

 そして完成形として、国民に中毒となるいらないものを植え付ける。1960年代は映画、1990年代はテレビだったが、2020年代ではスマホが現代版のアヘンになっている。本来要らないものだったはずのスマホがいまや皆、手放せない道具となり、国民は中毒者のように画面を眺め、要らないアイテムに日々課金している。

 つまり、現代でも新世界秩序による五段階の世界経済支配は、まったく同じ手口で続いているのだ。

関連キーワード:, ,

文=ホラッチェ

フューチャリスト。近未来の経済分析が得意。ただしその分析の大半はホラだと周囲に思われている。

ホラッチェの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

「新世界秩序NWOの“支配の方法”」植民地時代から不変だったことを証明してみたのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで