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70年の謎に終止符?科学者が突き止めた「イギリスで最も幽霊が出る“プラックリー村”」の真実とは・・・

「イギリスで最も幽霊が出る村」の謎に挑んだ科学者がいる――。村に出る14体の幽霊の“身元”が判明したのだ。
■「イギリスで最も幽霊が出る村」の謎が解明される

イギリスのケント州のアシュフォード地区にある村、プラックリーはこの70年以上にわたって「イングランドで最も幽霊が出る村」として恐れられている。
村に出ると言われる幽霊は10体以上いるといわれ、それぞれキャラクターが異なり、たとえば「首吊り校長」や「粘土採掘場で叫ぶ男」、「クレソン女」、「ローズコートの淑女」などと呼ばれている。
一人の勇敢な科学者が、このいわくつきの村についての真実の解明に取り組んだ。
西オーストラリア大学ブリストル校の創造経済学准教授サイモン・モートン博士は、この村についての新聞記事、村役場の出生記録、結婚記録、死亡記録、教区文書などを徹底的に根気よく調べた。そしてついに村に出る幽霊の起源が明らかになったのだ。

モートン博士によると、プラックリーの幽霊話のうち少なくとも10件は、たった1人の地元男性、フレデリック・サンダース氏の著作物に由来するものであったことが判明したという。サンダース氏は幽霊話の著作を自費出版しており、地元新聞へ記事の寄稿を何度も行っていたのだ。
10体以上の幽霊が創作であったというのは拍子抜けがしてしまうが、その一方で少なくとも4つの幽霊話は実際の出来事に由来していることも明らかになった。
●1911年8月に焼死したサラ・シャープの幽霊は「クレソン女」と呼ばれている。
●メアリー・アン・ベネットは1862年に自殺したのだが、その幽霊は「ローズコートの淑女」と呼ばれている。
●リチャード・ブリッジランドは、1899年1月にプラックリーの採石場での事故で亡くなっており、その幽霊は「粘土採石場で叫ぶ男」と呼ばれている。
●「首吊り校長」と呼ばれている幽霊は、ヘンリー・エドガー・マーティンという名の製紙業者で、1919年8月に首を吊って自殺している。
「こうした物語がどのように語られ、また語り継がれるかは、私たちが自分自身や自分たちの住む場所を理解するために過去をどのように利用しているかについて多くのことを教えてくれます」とモートン博士は語る。
モートン博士自身、子供の頃からプラックリーの幽霊話に魅了されていたという。
「私の亡き父の先祖はこの村の出身なので、この研究は個人的な旅であると同時に専門的な旅でもありました」(モートン博士)
プラックリーはかつてアングロサクソン人の居住地であり、14世紀の教会を含むいくつかの歴史的建造物を誇っている。1990年代には、H・E・ベイツの小説『The Darling Buds of May』とその続編をデビッド・ジェイソンとパム・フェリス主演でテレビドラマ化したヒット作の舞台としても有名になっている。イングランドを訪れた際には立ち寄ってみてもいいのかもしれない。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊70年の謎に終止符?科学者が突き止めた「イギリスで最も幽霊が出る“プラックリー村”」の真実とは・・・のページです。幽霊、怪談、村などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで