“85人の妻”を持つカルト教祖の「秘密の洞窟」発見 ― “世界の終わり”に備えた要塞の内部とは

85人もの妻を持ち、未成年者への性的虐待で終身刑に服しているカルト教団の「預言者」ウォーレン・ジェフズ。Netflixのドキュメンタリー『Keep Sweet: Pray and Obey(キープ・スイート: 祈りと服従)』でも描かれた彼の異常な支配体制は世界に衝撃を与えた。
そして今、彼が率いる教団が「世界の終わり」に備え、信者の手で掘り進めていたとされる伝説の「秘密の洞窟」が、初めて白日の下に晒された。その内部に隠されていたものとは、一体何だったのか。
「存在しない」はずだった“聖なる洞窟”への鍵
この秘密の洞窟の存在は、長年噂されてきた。モルモン教原理主義の一派である「FLDS(末日聖徒イエス・キリスト原理主義教会)」の拠点周辺を調査してきたベテラン調査官マイク・キング氏は、何度もその噂を耳にしていたが、確証は得られずにいた。教団のメンバーや、教団から離反した元幹部でさえ、キング氏の問いに対し「そんなものは存在しない」と頑なに否定し続けたのだ。
厚い秘密のベールに包まれた洞窟の扉が、予期せぬ形で開かれる。ある日、キング氏が教団の敷地内で生活していた際、ジェフズの妻の一人が、彼にそっと一本の鍵を手渡したのだ。それは、教団が数十年にわたり隠し続けてきた「聖地」への扉を開く、唯一の鍵だった。

洞窟の内部―そこは終末に備える武装要塞だった
ついに足を踏み入れた洞窟の内部は、調査官の想像を絶する光景だった。そこは、食料、衣類、そして教団の重要記録といったサバイバル物資で埋め尽くされていた。まさに、文明が崩壊した後の世界を生き抜くためのシェルターそのものだったのだ。
しかし、洞窟が備えていたのはそれだけではなかった。奥からは、武器や爆発物まで発見された。これは、単なる「世界の終わり」への備えではない。外部からの攻撃、特に法執行機関からの介入を想定した、武装要塞としての側面を物語っていた。壁には、信者たちが爆薬を仕掛けて掘り進めようとした生々しいドリルの跡も残されており、彼らの執念の深さをうかがわせる。

なぜ洞窟は掘られたのか?―警察の強制捜査と教団のトラウマ
キング氏は、この巨大な洞窟が掘られた目的を、1953年に起きた警察による大規模な強制捜査にあると推測する。当時、教団は多くの子供たちを当局に保護され、その生活様式を根底から揺るがされた。このトラウマが、「二度と指導者たちを捕らえさせない、子供たちを奪わせない」という強い決意となり、この秘密のシェルター建設へと駆り立てたのだ。
この洞窟の存在は、教団内部でもトップシークレットだった。選ばれた少数の指導者だけが知る「聖地」であり、一般の信者にはその存在すら知らされていなかった。「我々 vs 彼ら」という極端な選民思想と、政府や外部世界への根深い不信感が、この異様な地下要塞を生み出したのである。
ウォーレン・ジェフズは今も獄中にいる。しかし、彼が信者たちの心に植え付けた終末思想と外部への恐怖は、アリゾナの乾いた大地の下で、コンクリートのように固く、そして不気味な形で生き続けていたのだ。
預言者のいない王国で、神の啓示はまだ鳴り響いているのかもしれない。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊“85人の妻”を持つカルト教祖の「秘密の洞窟」発見 ― “世界の終わり”に備えた要塞の内部とはのページです。カルト宗教、預言者などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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