ババ・ヴァンガが警告した「人喰い太陽嵐」が現実味…? NASAも警戒する“史上最大級”の太陽活動。1859年の悪夢「キャリントン・イベント」は繰り返されるのか

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画像はUnsplashBraňoより

 盲目の霊能者、ババ・ヴァンガは終末予言の中で地球を襲い、広範囲にわたる停電を引き起こす“人喰い嵐”について言及していた――。

■ヴァンガが“人喰い嵐”の到来を予言

 第二次世界大戦の暗黒時代に名声を博したブルガリアの盲目の霊能者にして大予言家、ババ・ヴァンガは地球が壊滅的な太陽嵐に見舞われ、凄惨な結果をもたらすだろうと予言した。ヴァンガはこれを“人喰い嵐”と表現している。地球と我々人類はこれから壊滅的な太陽嵐に見舞われるのだろうか。

 ヴァンガの預言には科学界の裏付けもあるようだ。英国地質調査所(BGS)の専門家らは先日、過去20年間で地球を襲った最大の太陽嵐が通信や衛星航法システムに混乱をもたらすだろうと警告した。

 そしてこの太陽嵐は、今週初めに発生した別の太陽嵐の影響を受けてヴァンガの言う“人食い嵐”となる可能性を秘めている。この太陽嵐は既に通信や衛星航法に支障をきたしており、アメリカではこの太陽嵐の影響でNASAの探査機打ち上げ計画が延期された。

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画像は「Daily Star」より

 NASAの火星探査機「ESCAPADE」を2機を搭載したニューグレンロケットが11月12日にフロリダから打ち上げられる予定だったが、太陽の異常気象により打ち上げが危険となる可能性があるため延期されている。

 地球では太陽の粒子が地球の大気圏と衝突して、素晴らしい光のスペクタクルを演出するオーロラのまばゆいばかりの光景を天体観測者たちは目撃している。太陽嵐が猛威を振るっている時は、その光はさらに強烈になる。

 そして現在の予測では、2度目の嵐が先の嵐の波を吸収して、宇宙や地上の技術にさらなる影響を及ぼす可能性があることが示唆されている。

 地上での太陽高エネルギー粒子の測定などの初期の兆候は、2005年以降で記録された最大級のものの一つだと科学者らは警告している。

 イギリス気象庁(UKMO)によると、太陽嵐は太陽が活動期に入り、コロナ質量放出(太陽粒子を地球に向けて放出する大規模な放出)を経験することによって発生する。活発になっている太陽のもとで、ヴァンガの予言は的中してしまうのだろうか。

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画像はUnsplashAlexandre Perottoより

 幼少期から盲目だったブルガリアのヴァンガは、遥か未来を見通す千里眼の持ち主として知られていた。彼女は1996年に亡くなったが、彼女の予言は今もなお人々を魅了し続けている。彼女は9.11同時多発テロやブレグジットといった世界的な大事件を予言したと言われている。

 彼女は死ぬ前に、はるか未来にまで及ぶ予言をしたと言われており、その予言は5079年まで続いているとの主張もある。

 記録に残る太陽現象の中で最も劇的なケースは、イギリスの天文学者リチャード・キャリントンにちなんで名付けられた1859年9月の「キャリントン・イベント」で、このイベントは電信網を機能停止させ、火災や感電さえも引き起こした。

 はたして近いうちに“人喰い嵐”がやって来るのか。「キャリントン・イベント」級であれば通信網に大混乱をもたらすことは必至であり、準備と対策が求められていることは言うまでもない。

参考:「Daily Star」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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