「地球の端」を撮影したら全財産プレゼント!? コロンビア社が地球平面説論者に挑む

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イメージ画像 Created with AI image generation

 大手アウトドアウェアブランドのコロンビア(Columbia)が、ユニークなマーケティングキャンペーンを開始し話題を呼んでいる。その名も「Expedition Impossible(不可能な遠征)」。ターゲットはずばり、地球平面説(フラットアース)を信じる人々だ。

 CEOのティム・ボイル氏は、ニューヨーク・タイムズ紙への公開書簡と動画を通じて、こう呼びかけた。「フラットアーサー(地球平面説論者)の皆さん、君たちの主張や図解は見てきた。今こそ、その地図が正しいことを証明する時だ」。そして彼は、歴史上誰も成し得ていない偉業、つまり「地球の端」の写真を撮影してきた者に、莫大な賞金を与えるという挑戦状を叩きつけたのだ。

成功報酬は「会社の全財産」!?

 もし誰かがこの不可能なミッションを達成した場合、ボイル氏は「会社が所有するすべて」を譲渡すると約束している。動画の中で彼は、コロンビア本社のあらゆる資材や設備を賭けるようなポーズを見せているが、これには少し裏がある。

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画像は「YouTube」より

 コンテストの免責事項によると、ここで言う「会社」とは資産価値10万ドル(約1500万円)の「The Company, LLC」を指しているとのことだ。とはいえ、証明できれば大金が手に入ることに変わりはない。

 ボイル氏は挑戦者たちに対し、極寒の「立ち入り禁止区域(南極など)」へ向かう際には、ぜひコロンビアのウェアを着ていくよう勧めている。「当社の製品は、奈落の底に落ちる以外なら、どんな過酷な環境にも耐えられるからね」という皮肉交じりのアドバイス付きだ。

不正は許さない! 厳格な「地球の端」の定義

 もちろん、合成写真や曖昧な解釈で賞金をかすめ取ろうとする輩への対策も万全だ。コロンビア社は「地球の端」の定義を厳格に定めている。

 それは「目に見える、物理的な惑星の終わり」でなければならない。具体的には、「無限に続く垂直の落下、底知れぬ深淵、そして雲が無限の彼方へと流れ落ちていく場所」だ。つまり、アニメやゲームの世界のような、文字通りの「世界の果て」を見つけてこなければならないのである。

 このキャンペーンは、自社の製品がいかにタフであるかをアピールするための巧妙なジョークだが、もし本気で挑む猛者が現れたら、コロンビアの防寒着がその命を守る命綱になるかもしれない。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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