ロシアの”終末ラジオ”が突然『白鳥の湖』を放送。ソ連崩壊の象徴とされる「不吉なメロディ」が意味するものとは

ソ連時代から続くロシアの不気味な短波放送、いわゆる「終末ラジオ」で先日、きわめて稀なケースとなる音楽放送が行われている。オンエアされた楽曲はなんとチャイコフスキー作「白鳥の湖」であった――。
■「終末ラジオ」が「白鳥の湖」をオンエア
ロシアの「終末ラジオ」、あるいは「ザ・ブザー」としても知られる短波放送局「UVB-76」が、2025年12月30日、チャイコフスキーの「白鳥の湖」のメロディを放送した。
ロシアメディア「RU Life」によると、「白鳥の湖」のほかにも古いソ連時代の楽曲が流れていたが、それらの楽曲の歌詞がキエフ(キーウ)攻撃を祝う内容に改変されていたという。
ウクライナメディア「Censor.net」によると、放送中に流れた不穏な曲の1つは「ブレーメンの音楽隊」で、改変された歌詞は「キエフにロケット弾をぶつけるよりいいことはこの世にない」であったという。
2025年12月29日にプーチン大統領の公邸の一つがドローン攻撃を受けたとされる事件で、クレムリンがウクライナに報復を警告したことを受けてのタイミングであっただけに、SNSでは多くのユーザーが危機感を募らせ、この曲はロシア軍によるキーウへの大規模な報復を示唆しているという未確認のメッセージが拡散されているようだ。
放送された楽曲の音質はクリアではなく、いつものブザー音も混ざっていることから、この周波数がハッキングされたのではないかと推測する者もいる。また時折唸るような人間の声も聞こえたという。
「終末ラジオ」で音楽が流れることはきわめて稀である。過去にはわずか3回しか流れていないと言われ、ロシアメディアによると、昨年と2022年2月に音楽が流れていたという。
英紙「Mirror」によると、ロシアのあるSNSユーザーは過去にロシアで「何か悪いこと」が起こりそうになった時や政治的危機の際に「白鳥の湖」が流れたと主張している。
1991年のゴルバチョフ政権に対するクーデター未遂事件の際、国営テレビはバレエ「白鳥の湖」を繰り返し放送し、指導者の空白、不安定さ、そして差し迫った変化を暗示したという。以来、この曲はソビエト連邦崩壊の象徴になったとのことだ。
「終末ラジオ」による新しい放送のたびにその意味が探られており、さまざまな“陰謀論”が語られている。
「終末ラジオ」の放送目的と対象リスナーについてはさまざまな説があり、多くはロシア軍が関与しているのではないかと指摘している。単調なブザー音は1分間に約21~34回繰り返され、通常1回あたり約1~1.2秒続く。
軍部隊が暗号化された命令や、そのほかの通信を送信するために「UVB-76」を使用しているとの憶測は確信に近いものの、クレムリンはこれまでこの放送について公には何もコメントしていない。
昨年の「終末ラジオ」では、Neptune、Thymus、Foxcloak、Nootabuという4つの謎の言葉が放送されているが、専門家たちはまだその意味を理解できていない。

2025年5月、「終末ラジオ」はウラジーミル・プーチン大統領とドナルド・トランプ大統領の電話会談の前に不吉なコード「NZhTI 89905 BLEFOPUF 4097 5573」を放送している。
また同年12月8日と10日にも複数のコードワードが聞かれ、「PEPPER SHAKER」「TRANSFER」「PABODOLL」「SPINOBAZ」「FRIGORIA」「OPALNY」「SNOPOVY」「MYUONOSVOD」といったコードワードが発信されたが、これらの意味もまた誰にもわかっていない。
はたして「白鳥の湖」は何を意味していたのか。そして近くまた別のメッセージが発信されるのか。ロシアで何かこれまでにはなかったことが起きていると考えてもあながち的外れではなさそうだ。
参考:「Daily Star」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ロシアの”終末ラジオ”が突然『白鳥の湖』を放送。ソ連崩壊の象徴とされる「不吉なメロディ」が意味するものとはのページです。ザ・ブザー、終末ラジオ、UVB-76、白鳥の湖などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
