ロシアの「終末ラジオ・UVB-76」が異例の連日放送、謎の暗号が示すのは大規模戦争の合図か?

普段はブザー音しか流れていないロシアの謎の短波放送、いわゆる「終末ラジオ」が異例の数のメッセージを発した――。これにNATO各国は危機感を募らせているようだ。
■「終末ラジオ」が異例の連続放送
ロシアの謎の「終末ラジオ」がまたも一連の不吉なメッセージを発信し、同国がより大規模な戦争の準備をしているのではないかとの懸念が欧州に広がっている。
英紙「Daily Mail」によれば、正式名称「UVB-76」として知られるこの短波放送は12月8日の月曜日に3つの信号を送信し、10日の水曜日にはさらに8つの信号を送信した。
その後の12日の金曜日にはかすかなBGMとモールス信号らしきメッセージを複数回発信していた。
それぞれの謎めいたメッセージには、PEPPER、SHAKER、TRANSFER、PABODOLL、SPINOBAZ、FRIGORIA、OPALNY、SNOPOVY、MYUONOSVODなどの謎めいたワードと数字が含まれていた。
12月の第1週には15件ものメッセージがボランティアのモニターによって確認されている。しかしその意味と受信者は依然として謎だ。
「ザ・ブザー」または「終末ラジオ」というあだ名がつけられたロシアの短波放送局は1970年代から放送されており、故障した家電製品のような不気味なブザー音を絶えず流している。
専門家はUVB-76がロシアの戦略軍司令部と関係があり、おそらく国軍や海外で活動するエージェントに秘密命令を送っているのではないかと示唆している。
イギリス軍事情報局(MIS)のアル・カーンズ国防相は、ヨーロッパは戦争の瀬戸際にあるかもしれないと警告している。
カーンズ氏は「戦争の影が欧州の扉をノックしている」と説明し、イギリスをはじめNATO同盟国は対応する準備を整えなければならないと警鐘を鳴らす。

一方、NATOのマーク・ルッテ事務総長は11日のベルリンでの演説で、「ロシアはヨーロッパに再び戦争を持ち込んだ。我々は祖父母や曽祖父母が耐えた戦争の規模に備えなければならない」と表明した。
ロシアのオンラインニュースサイト「news.ru」によると、水曜日の大量の暗号化信号は東部標準時午前1時7分に始まり、午前4時26分頃に終了した。
国営メディア「イズベスチヤ」は11月14日、ウクライナの無人機攻撃で近くの発電所が被害を受けた後、UVB-76が一時的にオフラインになったと報じた。
通信障害の後、同局は11月下旬から新たなメッセージを次々と発信しており、その中にはNATO加盟国のラトビアという国名を含む一連の懸念すべき暗号も含まれている。11月17日の6件のメッセージの中には、「NZHTI NZHTI 15854 LATVIA 5894 4167」というメッセージが含まれていたのだ。
ロシア、ウクライナ、NATO間の緊張が危険なほど高まっている中、メッセージでラトビアが直接名指しされたことでさらに危機感が高まった。
ロシアがラトビアを攻撃すれば、アメリカを含むNATO加盟国すべてが互いを防衛するという約束であるNATO条約第5条が発動され、全面核戦争に発展する可能性もあるのだろう。

「通常は1カ月か2カ月に1回なのに、一度に15件ものメッセージが送られてきたのは興味深い」とあるユーザーはXに英語で投稿している。
急に発信が増えた「終末ラジオ」は何を意味しているのか。年の瀬に向けてNATO各国の警戒が否応なく高まっている。
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ロシアの「終末ラジオ・UVB-76」が異例の連日放送、謎の暗号が示すのは大規模戦争の合図か?のページです。ロシア、ザ・ブザー、第三次世界大戦、終末ラジオ、UVB-76などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
