宇宙のすべてに「意識」が宿る? 科学者が提唱する衝撃理論。未知なるエイリアンの意識と“汎心論”が示す不気味な可能性

SF映画に登場するエイリアンの姿は、実に多様だ。『スタートレック』のスポック船長のような理知的なヒューマノイドから、『E.T.』のような愛嬌のある姿まで、私たちの想像力は留まるところを知らない。こうした描写の根底には、人類の切実な願いが隠れている。もし未知の知的生命体に遭遇したなら、彼らにも「意識」があり、こちらの感情を理解し、友好的に接してほしいという願いだ。
しかし、そもそも「意識」とは何なのだろうか。最新の科学的知見によれば、意識は生命だけの特権ではなく、宇宙のあらゆる場所に存在する基本的な性質である可能性が浮上している。
宇宙の根本に意識を見る「汎心論(パンサイキズム)」の復活
著名な神経科学者クリストフ・コッホ博士は、「地球で進化したものであれ、他所で生まれたものであれ、あらゆる複雑なシステムは意識を持ちうる」と語る。ここで注目されているのが、古代ギリシャの哲学者プラトンやタレスにまで遡る「汎心論(パンサイキズム)」という考え方だ。
これは、意識を重力や電荷と同じように、宇宙の基本的な構成要素の一つと捉える理論である。21世紀の今、この古くて新しい理論が科学界で再評価されている。その理由は、現在の科学が「脳という物質から、いかにして主観的な体験(クオリア)が生まれるのか」という「意識のハード・プロブレム」を完全には解明できていないからだ。
汎心論では、発想を逆転させる。「物理プロセスから意識が生まれる」のではなく、「まず意識が宇宙の基礎として存在し、そこから物理学が立ち現れる」と考えるのだ。この視点に立つと、エイリアンの意識についても全く新しい風景が見えてくる。
人間とは似ても似つかない「異質の意識」
地球外生命体の意識を考えることは、私たちの世界観を問い直す最高の訓練になる。理論物理学者のポール・デイヴィス博士は、エイリアンの意識は人間とは根本的に異なる原理で機能している可能性があると指摘する。その場合、コミュニケーションは極めて困難になるだろう。
また、哲学者のスーザン・シュナイダー博士は、高度なエイリアンは有機的な脳ではなく、人工知能(AI)に基づいた意識を持っているかもしれないと論じている。さらに、固体や液体ではなく「気体」のような形態で意識を宿している可能性さえあるという。
こうした異質な意識と接触する際、共通言語となるのは数学かもしれない。あるいは、物理科学の枠を超えた「テレパシー」のような現象が関与する可能性も、汎心論の立場からは否定されない。意識が物質の枠を超えた「メタフィジカル(形而上学的)」な領域にあるとするならば、私たちが超常現象と呼ぶものが、エイリアンの意識を理解する鍵になるかもしれないのだ。

「意識」は単なる生存戦略に過ぎないのか?
一方で、こうした理論に懐疑的な専門家も少なくない。SETI(地球外知的生命体探査)研究所の天文学者セス・ショスタク博士は、意識とは単に「生存に有利だから進化した仕組み」に過ぎないと主張する。自然淘汰の関心は、個体が生き残ることだけにあるという現実的な視点だ。
ショスタク博士によれば、知性やコミュニケーション能力を育むには、脳のような高度に組織化された「機械」が必要不可欠である。宇宙は広大で古いが、電波送信機を作れるほどの高度な知性と意識を持った文明は、極めて稀な存在かもしれない。
「私たちが声を聴くことができるのは、ラジオ送信機を作れるほど知的な存在だけだ」と彼は語る。
宇宙には他にも多くの「意識」が溢れているのかもしれないが、私たちはまだ、その声を聞き取る術を持っていないだけなのかもしれない。
参考:Popular Mechanics、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊宇宙のすべてに「意識」が宿る? 科学者が提唱する衝撃理論。未知なるエイリアンの意識と“汎心論”が示す不気味な可能性のページです。意識、汎心論などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで