“聞こえる人”と“聞こえない人”がいる謎の怪音「ハム」が米国の街で発生中! ペットは虚空を凝視…

「ブーーーーーン……」
もし、あなたの耳元で、あるいは身体の芯で、24時間365日、低い唸り声が鳴り止まなかったらどうするだろうか?
スイッチを切ることも、耳栓で防ぐこともできない。しかも、隣にいる家族には「聞こえない」と言われたら?
今、アメリカ・コネチカット州のウェストヘイブンで、住民たちを精神的に追い詰める「謎の低周波音(ハム音)」が発生している。
単なる騒音問題ではない。住民は不眠や不安を訴え、ペットたちは怯えて虚空を見つめ続けているという。世界各地で報告される怪現象「ザ・ハム(The Hum)」が、またしても牙を剥いたのか。

街を覆う「見えない振動」の恐怖
ロングアイランド湾に面した人口約5万6000人の街、ウェストヘイブン。ここで報告されているのは、耳で聞くというより「身体で感じる」レベルの低周波音だ。
住民の訴えは切実だ。「何年もの間、断続的な唸り声と振動に悩まされている」「眠ることも集中することもできない」と。
市議会に提出された嘆願書には140名以上の署名が集まり、事態を重く見た市は1万6000ドル(約250万円)を投じて音響調査会社を雇うことを決定した。
騒音問題はどこにでもある話だ。だが、この件が不気味なのは、その音が「物理的な振動」として住民の肉体を蝕んでいる点にある。ある住民はこう語る。
「それはもう、胸の中にまで入り込んでくるんです」
「聞こえる人」と「聞こえない人」の溝
さらに事態をややこしくしているのが、この音が「すべての人に聞こえるわけではない」という点だ。
市の人事委員であるジョン・カラノ氏は、自宅周辺が最も騒音が酷いエリアだと語るが、彼自身の子供たちには全く聞こえていないという。
また、ローズマリー・ブルックスさんという女性は、自分にだけ聞こえる不快な音に「私は頭がおかしくなってしまったのかと思った」と、精神的に追い詰められた日々を告白している。
自分だけが感じる振動と音。家族に訴えても「気のせいだ」と言われる孤独。これが数年も続けば、メンタルをやられて当然だろう。これはある種の拷問に近い。
ペットが「何か」に怯え、虚空を見つめる
人間だけではない。この異変は、言葉を持たない動物たちにも影響を及ぼしている。
嘆願書を作成したキンバリー・ヌネスさんは、自身の精神状態や睡眠だけでなく、飼っているペットの異変に気づいた。
「ペットたちが落ち着きなく歩き回り、じっと何かを見つめているんです」
動物は人間よりも感覚が鋭い。彼らが反応しているのは、本当にただの「工場の音」なのだろうか? それとも、人間には知覚できない別の「何か」が、その周波数に乗ってやってきているのだろうか。

原因は工場か、それとも…?
世界を見渡せば、ニューメキシコ州の「タオス・ハム」や、ニュージーランドの「オークランド・ハム」など、原因不明の低周波音が住民を苦しめる事例は枚挙に暇がない。
多くの場合、工場や発電所、ガスパイプラインなどが犯人とされるが、中には数十年にわたって原因が特定できないケースもある。
ウェストヘイブンでは、専門業者が10台のマイクを設置し、風が弱く雨の降らない日を選んで徹底的な調査を行う予定だ。
専門家によると、低周波音は高周波音よりも遮断するのが難しく、家の中にいても、窓や食器が共振するほどの影響力を持つという。

解決されるまで続く地獄
市長は「特定の企業を名指しする前に、徹底的な証拠が必要だ」と慎重な姿勢を見せている。行政としては当然の対応だが、毎晩「胸に響く音」に耐えている住民にとっては、一刻を争う事態だ。
もしこれが単なる産業騒音なら、原因を特定して対策すれば終わる話だ。しかし、もし原因が見つからなかったら?
「見えない音」との戦いは、まだ始まったばかりかもしれない。
参考:Fox News、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊“聞こえる人”と“聞こえない人”がいる謎の怪音「ハム」が米国の街で発生中! ペットは虚空を凝視…のページです。アメリカ、ザ・ハム、怪音、低周波音などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで