ホワイトハウス晩餐会での発砲事件は仕組まれていた!? 浮上した自作自演説と離反する支持者たちの実態

4月25日のホワイトハウス晩餐会への乱入発砲事件は謀略だったのか――。一部からトランプ大統領が暗殺事件を仕組んだという“陰謀論”が取り沙汰されているようだ。
■トランプ暗殺未遂事件は謀略なのか!?
2024年7月13日のペンシルベニア州での演説中に銃弾がトランプ氏の耳を掠めた暗殺未遂事件を“演出”することはまずもって不可能と言えるが、確かに今回のホワイトハウス晩餐会での発砲事件は入念に仕組めば“演出”できたのかもしれない。
「NBC News」の記事によればトランプ氏は長年、陰謀論を自身の利益のために利用してきた。しかし大統領になった今、彼はそうした陰謀論を広める一部のインフルエンサーたちの標的となっているという。
その考えを広めた者の中には、かつてトランプ氏の最も声高な支持者だった者もいる。
「トランプ政権下のホワイトハウス特派員協会晩餐会での銃撃事件は仕組まれたものだったのか?」と、イランとの戦争をめぐって最近トランプ氏と決別した右派陰謀論者のアレックス・ジョーンズ氏は投稿している。
同様にイラン問題と、故ジェフリー・エプスタインという不名誉な金融家で有罪判決を受けた性犯罪者に関する情報公開の対応をめぐってトランプ氏と決別した元下院議員のマージョリー・テイラー・グリーン氏(共和党、ジョージア州選出)は、容疑者の手記が「ほぼ即座に」公開されたことを疑問視した。
左派では、著名な進歩派ポッドキャスターのジェニファー・ウェルチ氏とアンジー・サリバン氏が「トランプ銃撃事件の余波で重大な偽旗作戦が明らかに。彼は国民から身を隠している?」と題したエピソードを公開している。
ホワイトハウスはこの“誤情報”の拡散を抑え込もうとしている。
「トランプ大統領が自らの暗殺未遂事件を仕組んだと考える者は、完全な愚か者だ」と、ホワイトハウスの報道官デイビス・イングル氏は声明で述べた。
「NBC News」の政治記者、アラン・スミス氏によれば、この陰謀論疑惑は、トランプ氏にとって強力な情報発信ツールと支持基盤の喪失を意味する可能性があるという。
共和党員の間では、トランプ氏は依然として圧倒的な支持を得ているものの、その支持率は低下傾向にある。4月時点で、共和党員の83%がトランプ氏の職務遂行を支持しており、これは今年初めから4ポイント低下している。またトランプ氏を強く支持する共和党員の割合は58%から52%に減少した。
これは民主党にとっても問題となる。民主党支持者の中にも突飛な陰謀論を受け入れる者が増えており、大統領を批判するようになったこうした影響力のある人物たちと今後も付き合っていくべきかどうか難しい判断を迫られるからだ。

カリフォルニア州選出のロー・カンナ下院議員(民主党)は「我々は特定の課題について共通の立場を見出すべきだ」と「NBC News」に語る。
「我々は救済の党であり、ドナルド・トランプに投票した人々を悪者扱いすべきではない」(カンナ氏)
カンナ氏は、陰謀論を信じる人々への同情を表明した。
「現状に非常に憤慨している人、そして富裕層や権力者が自分たちの意見を反映させない形で政府を支配していることに不満を抱いている人は大勢います。そのため、真実ではない陰謀論がいくつか出現していますが、それは自分たちにとって都合の悪い世界を説明しようとする反応なのです」(カンナ氏)
ともあれこの動きは、トランプ大統領の支持率が2期目に入って最低水準にまで落ち込んだ中で起こっている。有権者は経済やイランとの戦争について懸念を表明しており、これは「SurveyMonkey」が実施した先月の「NBC News 意思決定デスク世論調査」で明らかになっている。
“エプスタイン疑惑”とイラン攻撃の収拾に追われているトランプ政権だが、今回の暗殺未遂事件でいくらかでも同情され支持率回復のきっかけになり得ると考えてもおかしくないのかもしれない。
2020年アメリカ大統領選の「不正選挙」という“陰謀論”を追い風にしてきた側面もあるトランプ氏だが、次は当人が“陰謀論”に足を掬われることになるのだろうか。いずれにせよ課題が山積の政局と日々刻々と変化する国際情勢がこの先どう転ぶことになるのか予断を許さない。
参考:「NBC News」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ホワイトハウス晩餐会での発砲事件は仕組まれていた!? 浮上した自作自演説と離反する支持者たちの実態のページです。陰謀論、ホワイトハウス、トランプ、暗殺未遂事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
