>  > 【秋葉原事件】“猟奇的な美少女”の正体
悲劇の現象学 Vol.2 

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分析心理学の父、カール・グスタフ・ユングは、「シンクロニシティ」という概念を唱えた。一見、関連がないように見える事象が相互につながり合っていることを説いたのだ。かつてメディアを賑わせた凄惨な事件や悲劇的な事故。その現場に残された〝遺物〟をたどると、忌まわしい記憶と、我々が過ごす平凡な日常をシンクロさせる見えない糸が浮かび上がってくる。事件記者が綴る暗黒のアナザーストーリー


【第2の遺物「加藤智大と同人アニメ」】

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画像は秋葉原通り魔事件現場「Wikipedia」より

 2008年6月8日に起きた秋葉原事件。神田明神通りと中央通りが交わる交差点の人混みに2トントラックで突っ込み、ナイフで切りつけて7人の命を奪った加藤智大被告。その凶行は社会に大きな波紋を広げた。

 事件後には、通行人らが携帯電話のカメラで捉えた生々しい現場の画像や映像が、インターネットで拡散。加藤被告が、事件直前まで犯行を示唆する書き込みを掲示板上で行っていたことも話題となり、ネット社会の暗部を浮き彫りにした。

 さらには同被告が、自動車工場で派遣社員として働き、待遇に不満を漏らしていたことも報じられ、非正規雇用の問題がクローズアップされる嚆矢ともなった。


■加藤被告が最後まで執着した、美少女!?

 だが、加藤被告が事件を起こした日の朝、ある友人に自分の〝形見の品〟を残していったことはあまり知られていない。

 当時、事件を取材した新聞記者は、「加藤が訪ねたのは自動車工場の同僚だ。2人はプライベートでも遊ぶ間柄。先輩格の加藤が秋葉原まで観光案内をするなどして交流を深めていたようだ」と振り返る。

 その友人に加藤被告からメールが入ったのは、事件発生の約5時間前。

 来訪を告げて数分後、事件に使われたトラックに乗って現れた加藤被告の手には、1個の段ボールがあった。

「その友人が、『預かってほしい』と託された段ボールの中には、いわゆる萌え系のCDやDVDが数枚入っていた。加藤被告のオタク趣味が反映された、お気に入りの品々だった」(同)

 そのラインアップは、かなりマニアックだ。声優が猫なで声でひたすら「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と呼びかけるCDや、一般に知られていない同人系のアニメDVD…。凶器に使われたものと同種のダガーナイフも同梱されていたという。

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