【怪奇】海外旅行中の悲劇、戻った遺体から“心臓だけ”が消えていた… 相次ぐ「臓器消失」の謎

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 楽しいはずの海外旅行が、悪夢のような出来事に変わってしまった。

 イギリス人のマイケル・グレーリーさん(76)は、妻のイボンヌさんや家族と共に地中海の島国キプロスを訪れていた。しかし、旅行中に突然脚のけいれんを訴えて病院へ搬送され、わずか数分後に息を引き取ったという。

 家族にとって最初の衝撃は、マイケルさんの遺体がイギリスに返送された際、公式書類に「死因」が記載されていなかったことだった。現地の医師が検死を行ったはずだが、なぜか死因は特定されていなかったのだ。しかし、本当の恐怖はその後に待っていた。

帰国後の再解剖で発覚した「心臓消失」

 イギリスに戻った遺体を改めて検死官が調べたところ、信じがたい事実が判明した。マイケルさんの遺体から心臓が丸ごとなくなっていたのだ。重要な臓器が欠損しているため、死因を特定することは不可能となってしまった。

「誰かが夫の心臓を持ち去ったため、死因が分からないと言われました。あまりのショックで、言葉もありませんでした。本当に恐ろしいことです」と、妻のイボンヌさんは地元紙に語っている。

 キプロスの警察当局は「心臓は研究のために送られた」と説明しているが、家族にはそのような事前連絡は一切なかったという。不透明な対応とコミュニケーション不足が、遺族の悲しみに追い打ちをかけている。現在、イギリス当局もこの不可解な事件について調査を進めている。

トルコでも同様の事件が発生、臓器を巡る闇

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 恐ろしいことに、これは単独の事件ではないかもしれない。今年初めには、28歳のイギリス人女性ベス・マーティンさんがトルコ旅行中に死亡するという悲劇が起きている。彼女もまた、帰国後の検死で心臓がなくなっていることが発覚したのだ。

 ベスさんの家族もまた、臓器摘出についての説明や同意を求められることはなかった。「彼らは彼女の体を切り開き、心臓を持ち去ったのです」と、怒りと悲しみの声を上げている。トルコ当局は後に「多臓器不全による心停止」が死因であり、臓器の摘出は行っていないと主張しているが、疑惑は晴れていない。

海外での医療不信と深まる謎

 これら2つのケースは、海外旅行中の死亡事故において、遺体の扱いに関する重大な懸念を引き起こしている。国をまたぐ手続きの中で何が起きているのか、なぜ臓器が消えてしまうのか。医療プロトコルや国際的なコミュニケーションの欠如が、愛する人を失った家族にさらなる苦しみを与えている。

 楽しいはずのバカンスが、一生消えないトラウマに変わることもある。国境を越えた先にあるのは、必ずしも私たちが知る常識や倫理だけではないのかもしれない。

参考:Misterios do Mundo、ほか

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