ハエの卵の涙を流す死体、腐乱遺体との食事…! 日本で初めて「樹海の真ん中を歩いた男」村田らむ、樹海インタビュー!
■樹海で幽霊よりも怖いもの
――樹海の中では霊的な現象には遭遇しなかったのですか?
村田 僕はまったくないですね。僕はそもそも霊を信じていないので、幽霊はまったく怖くないけれど樹海では鹿が怖い。
牝鹿は遭遇すると逃げるんですが、牡鹿はとんでもないスピードで突進して来るんです。ただ、ただ牡鹿もギリギリでは避けるんですが、こっちも避けないと危ないぐらいの距離感で迫ってくる。もしぶつかったらバイクと衝突するぐらいの威力があるので怖いですよ。鹿は危ないことと、樹海は溶岩が崩落して冷え固まって出来た空間だらけで足場が悪いんです。なので、しょっちゅう穴に足を取られる。1人で奥地まで探索して穴に足がズボッと入って最悪骨折でもしたら出られなくなる危険性はありますね。
あとは、樹海に熊はいないと言われているのですが、どうもいるらしい……。
――樹海に熊が!?
村田 樹海は富士山が噴火した時に流れ出た溶岩層の上にできた森ですから、果実はほとんどないし雑草もほとんど生えない。昆虫も少ないのでそれを餌にする動物も少ないです。でも、うさぎやイタチやネズミといった小動物や鹿はちょいちょい見かけます。ですが、基本的に木の実を食べる熊がわざわざ食料の貧しい樹海までやって来る必要はないと思うんです。樹海の周りの森のほうが、食べ物はたくさんありますからね。ですが、青木ヶ原の周りの山はどこも熊がいます。そこから樹海は地続きなので、樹海に熊がいないとは絶対に言い切れない。
それに、自殺死体の側に時々、すごく巨大で小動物のものとは思えない糞があったりするんですよね。
■ハエの卵の涙を流す死体
――じゃあ、死体が動物に齧られたあとがあったりするんですね。
村田 食べられていましたね。熊かどうかはわからないですが、イタチもネズミも鳥もいます。死ぬとさまざまな動物に食べられるんですよ。
死ぬとまず最初に、目からハエが入り込むんです。なので、死体のまぶたがぎょろぎょろ動いているので一瞬、「生きているのか?」と思ったら中にハエが入り込んでいたりします。肌がバリアになって体内に入り込めないので、目、鼻、口、傷口など入りやすい場所から入るんです。そして、中にぐんぐん侵入して卵を産み付ける。死体の目から涙が出ていると思ったらハエの卵が出ていたということがあります。
それから、野生動物も死体を食べにきます。だいたい内蔵がなくなっていきますよね。
――ハエの卵の涙って白いんですか?
村田 いえ、ちょっと黄色がかっています。そこから蛆がかえって、腐乱が始まるとハエがたかってすごい状態になります。ハエは大量に集まることで熱を出して肉を溶かしていく生き物なのです。そして、蛆は栄養価が高いので、それを蟻が取りにくるのです。なので、死体には、何千何万と蛆が湧いているところにさらに蟻がたかっている。
死体の目の部分が黒い糸で縫われているように見えるなと思ったら、蟻が行き来していたということがありました(笑)
――村田さんは樹海でこれまでに何体ぐらい死体を見ましたか?
村田 僕は少ないですよ。だいたい20体ぐらいかなあ。でも、死体マニアの人がいて、その人はこれまで70体ぐらい発見しています。
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2024.10.02 20:00心霊ハエの卵の涙を流す死体、腐乱遺体との食事…! 日本で初めて「樹海の真ん中を歩いた男」村田らむ、樹海インタビュー!のページです。死体、村田らむ、自殺、青木ヶ原樹海、樹海考などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで