ハエの卵の涙を流す死体、腐乱遺体との食事…! 日本で初めて「樹海の真ん中を歩いた男」村田らむ、樹海インタビュー!
■腐乱死体を見ながら食事をする
――死体マニアの方って、今回の新著にも登場されているKさんというエリート社員の方ですよね。その方が、樹海で発見した腐乱死体を見ながら、腐臭がするなかでご飯を食べるというエピソードが衝撃的でした。
村田 いや、それには理由があるんです。樹海をKさんと一緒に行動するとわかるんですが、死体が見つかるまで一切休憩しないでずーっと歩き回っているんですよ。それに、夕方4時ぐらいに切り上げないと樹海はすぐに暗くなるんで、探索するのにあまり時間がないんですよね。なので、ご飯を食べられる時というのが、死体を発見した時ぐらいなんです。Kさんと一緒に行動していると、僕も死体を見ながら一緒に飯を食っていることも多いですよ(笑)。僕は遺体の残した遺品でも記事として使えるからいいんですが、Kさんは死体にしか興味がなくてですね……。モロの死体は雑誌やネットメディアには載せづらいんです。首吊りロープや遺書の方が、載せやすいんですね。
――死体以外に呪いの藁人形的な変なものとか見つけましたか?
村田 変な仏像とか、神様の写真みたいなのが貼ってあるDVDのケースとか見つけましたよ。昭和30年代のトラックとか、放置車両もありますよね。
――死体は、樹海に入ってどれくらいの地点で見つかるものなのでしょうか?
村田 死体は意外と浅い場所にあります。遊歩道沿いにもありますよ。入ってだいたい200~300メートルの地点で見つかりますね。樹海自体4キロメートル四方なので、そんなに広くないんです。
――自殺死体は首吊りや服毒が主流ですか?
村田 首吊りが9割ですね。あとは服毒。珍しいので言えば、風船用のヘリウムガスのボンベを持って入って、それを吸って死んだ人とかいました。一時は流行した硫化水素自殺している人もいましたね。
――樹海で発見される死体は、何歳ぐらいの人が多いですか?
村田 基本的におっさんが多いですね。中年以降40歳~60歳ぐらい。それ以上高齢になると、樹海に来るのも大変だから少なくなりますよね。1人で自殺しているのがほとんどですが、心中していたのもありましたね。あと、女の人は少ないです。
――それはどうしてでしょうか?
村田 それは、中高年男性の自殺率が高いというのに比例しているのだと思いますよ。珍しいので言えば、ビジュアル系ロックバンドの格好で自殺していた若い男の子がいましたね。
そういった格好で死ぬというのは、ナルシスティックな面があるんでしょうね。近くにクスリがいっぱいあったので、精神的に病んでいたのかもしれませんが。
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