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 画期的な洗浄便座であるウォッシュレットを生み出し、ドラッグストアには除菌用品がうんざりするほど積み上げられている清潔大国日本。平安時代にはすでに水洗便所が存在し、パリで市民が窓から街路に糞尿をまき散らしていた18世紀、江戸の街にはすでに上下水道が設けられていたことからも、清潔好きは日本人のDNAに組み込まれているんじゃないかと疑わしい限り。

 そんなきれい好きのみなさんが目を背け鼻をつまみたくなるような、筋金入りの不潔な男性が中東にいたんですよ。「The Dirtiest Man in the World」として海外で一躍脚光を浴びたその老人は、この60年間に1度も、お風呂に入ってないんです。

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画像は、「VIRALNOVA」より


■人間以上の“何か”になった男

 イラン南部、ペルシャ湾に近いファールス州のデジャガ村に住んでいるハジさんは80歳。この60年間、シャワーも浴びず、湯船にもつかっていません。ホコリがべっとりとこびりつき煤けた顔。分厚く付着した泥や垢が剥離しかけた、まるで象のように硬くなった皮膚。身にまとった衣服は文字通りアースカラーに変化し、元々何色だったのか想像も付きません。この、長年かけて養われた天然の迷彩色によって、ハジさんは昆虫の保護色よろしく周囲に溶け込み、土と岩に覆われた大地に佇む姿は岩の彫刻と間違えられることもあるのだとか。遠くからでもわかるほど、臭いはキツいらしいのですが。


■世界でたった1人が実践する“健康ライフ”

 意外と思うかもしれませんが、ハジさんが人生において最大の価値を置いているのは「健康」。

清潔さは病の原因

 そう硬く信じているため、彼はお風呂に入らない生活を続けているのです。それだけではありません。生の新鮮な食品やきれいな飲料水を忌み嫌い、代わりに死んだ動物の腐った肉を火であぶって食べ(ちなみに好物はヤマアラシの肉。チキンに似た風味がするらしい)、薄汚れた石油缶から汲んだ、お世辞にも清浄とは言えない水を1日5リットル飲むといいます。この大量の水を飲む習慣も、彼に言わせれば、健康のためなんです。

 よい人生を送るための基本的な条件が心身の健やかさにあることに、異論を唱える人は少ないでしょう。そして、清潔さは人間の健康増進に役立つというのが、私たちが生きている社会の通説です。ところが、彼にとってはその清潔さこそが自身の健康を脅かす元凶であり、我々から見て不健康きわまりない、汚れにまみれた生活に健康の源があるというのですね。

 それにしても、常軌を逸した健康(?)への執着ぶりですが、一体何が彼をこの生活へと駆り立てたのでしょうか?

コメント

1:匿名2016年7月28日 00:55 | 返信

イスラム教の教えには清潔を尊ぶというのがあり、イスラム史学では人口を測るのにモスクでなくハンマーム、つまり公共浴場を使う程です。多分、他のイスラム圏に行けば、逮捕無いし迫害対象待ったなしだと思いますよ。

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