アメリカで警察と超壮絶カーチェイスバトルを繰り広げたのは日本人のおばちゃんだった!
逃走車とパトカーによる猛スピードの追跡劇、カーチェイス。日本ではほとんど目にする機会はないものの、米国ではテレビで生中継されてしまうほどお馴染みの光景のようだ。しかし先月末、その米国で、ある日本人観光客の一家が警察とカーチェイスを繰り広げていたとして話題となっている。一体、何がどうしてそんなことになってしまったというのだろうか。
■ふらふら蛇行する車を発見、追跡!
先月26日に米国の複数メディアが一斉に伝えたところによると、事件は現地時間2月22日の午前1時ごろ、ユタ州とアリゾナ州の国境付近で発生した。当時、州間高速道路15号線において酒気帯び運転の取締りを行っていた、ユタ州ハイウェイパトロール隊のブラッド・ホーン指揮官は、時速60km程度の低速で車線の間をふらふらしながら走行する怪しい車を発見する。酒気帯び運転を疑ったホーン指揮官は、赤色と青色のランプを点灯、サイレンを鳴らしながら、そのドライバーに対して路肩に停車するよう指示した。
しかしその車は、止まる様子も見せないどころか、あろうことか時速約120kmまで急加速、迷走を始めたのだ。その後もパトカーの追跡を受けながら、時速約65~120kmの間で加減速を繰り返し、車線も無視した走行を続けるのだった。ホーン指揮官はすぐに付近のパトロール隊に応援を要請。やがて3台のパトカーも追跡に加わった。さらに別の隊員は高速道路の出口も閉鎖するなど、包囲網が築かれる。彼は「文字通り、あたり一面は赤と青のランプだらけになった」とインタビューに答えている。
■ついに停止……、逃走に至った驚愕の理由!
そして逃走していた車両は、追跡され始めた場所から11kmほど北へ行った地点でついに停止する。高速道路上に置かれたスパイクストリップ(トゲがついた板)にかかり、3本のタイヤがパンクしたためにスリップしたのだ。
警察は停止した逃走車両を取り囲み、銃口を向けながら拡声器で投降を呼びかけた。そしてようやくドアを開け、出てきたのが40歳代前半の日本人女性だった。女性は周囲を見回したり、前や後ろへと行ったり来たり。全く命令が理解できていない様子だったという。警察は銃口を向けたまま近づき、女性の身柄を確保。また助手席の男性も引きずり出した。さらには、後部座席から7歳の男の子が発見された。この時点で警察は、彼らが家族であり、英語を全く理解できていないことに気付いたのだった。
「両親は怯えて混乱しており、少年は泣いていました」とホーン指揮官は振り返る。やがて、日本語を話すことができる隊員がユタ州北部からやってきて、彼らの事情聴取が行われた。それによると、この一家は2月21日にカリフォルニアに観光目的で到着し、そこからレンタカーでユタ州南部のブライスキャニオン国立公園まで行こうとしていたのだという。運転していた女性は、パトカーのサイレンとライトに気付くと頭が真っ白になり、何をどうするべきか全く分からず、すぐにそこから立ち去った方がよいと考えてスピードを上げたのだと供述した。また「事情聴取の間、彼女は自動車を壊してしまったことについて謝り続けており、スパイクストリップによってパンクしただけだということも分かっていないようだった」とホーン指揮官は語っている。なおこの夫婦は、日本の運転免許証を携帯していなかったという。
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2024.10.02 20:00心霊アメリカで警察と超壮絶カーチェイスバトルを繰り広げたのは日本人のおばちゃんだった!のページです。米国、警察、カーチェイスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで