やはり植物は賢かった!! リスクを回避しながら生きる植物の姿が研究で明らかに
2014.03.17 17:00
これは、2つの種子が入った果実の場合は、寄生された種子の発育を止めて寄生虫を殺さないと、もう1つの種子の方にも影響を与えてしまう危険性があるからだと考えられます。それに対して、1つしか種子がない果実の場合は、その種子が寄生されたからといって、その発育を停止しても、確実に繁殖ができなくなるだけです。それならば、寄生虫が自然に死ぬというわずかな可能性に賭けた方が、まだ多少は繁殖が期待できるということで、発育を止めないようです。
この結果に、カナダにあるマックマスター大学のスーザン・ダドリー博士は驚いています。「時間などの要因で、感染症への防衛方法を変える植物は知られていますが、今回の反応はそれより複雑です。種子の数、寄生状況、そしてもう一方の種子へのリスクなどによって行動しています、非常に賢いですね」
いつも何も言わずにただそこにいて、なすがままに生えているように見える植物も、野生を生き抜いているだけあって、実は様々なことを感知し、合理的な判断をして暮らしているようです。人間にできないことを平然とやってのける植物、そこにシビれてあこがれてしまいそうですね。
(文=杉田彬)
・「New Scientist」 ほか
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