葬儀中、大声で泣きわめくプロ「泣き女」!! 騒音問題で減少中!?
■世界中にある「泣き女」の文化
「泣き女」は中国だけの風習ではなく、台湾、韓国、タイ、インドにも存在している。一見誰でもできそうな気もするが、報酬によって泣き方を変えたり、故人の調査をして、歌に組み入れたり…と、ただ泣いているだけでは勤まるらないらしい。さらに、土地によっては泣くだけではなく、「少し笑える寸劇」「踊り」「アクロバット」…なども取り入れる場合があるそうだ。「泣き女」の需要が多い地区では「泣き女番付」まで存在し、いかに多くの参列者を泣かせたかによって優劣を競うという。
■日本にもあった、「泣き女」
実は日本でも地域によっては、かつて泣き女がいて、「ナキテ」「ナキビト」「ナキババ」「ナキバアサン」「トムライババ」などと呼ばれていたそうだ。
さらに驚くことには、古代エジプトにも「泣き女」がいた可能性があるそうで、その時の様子が貴族の墓に描かれているという話がある。ちなみに、エジプトの「泣き女」は、“トンビのような声”で泣いたそうだ。
ただし最近の中国や台湾では「泣き女」の需要は減っている。都市部では騒音問題によって「泣き女」が法律で禁止されている地域もあり、彼らはだんだん農村部でしか見られなくなっている。そして葬式を行う側も中国伝来の騒々しい葬式ではなく、静かに故人にお別れをしたいと考える人が増えてきているという。
(文=美加リッター)
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