人気絶頂のヒゲ男子、しかし絶滅の時は近い!?
■ヒゲの魅力も陳腐化が避けられない!?
実験の内容は、36人の男の顔写真を、全くヒゲのない状態から、5日間放置後、10日間放置後、さらに4週間放置後の各時点で撮影し、1,453人の女性と213人の男性(同性愛者を含む)に見せて写真の男たちの好感度を採点してもらうというものだ。
実はこの記事はイギリスの生物学雑誌「Biology Letters」に掲載された論文に触発されて書かれたものだ。その論文の中ではヒゲ男の人気を客観的に調べるために行われた実験が報告されているのだ。
36人の男の4種類の写真=計144枚の写真は任意のグループに分けられて、個々の実験参加者はそのなかの1グループの写真を採点したということだが、ヒゲ男が少数派の写真グループではヒゲ男の人気が高く、逆にヒゲ男が多い写真のグループでは全くヒゲがない男の好感度が高かったということで、ここにも「負の頻度依存選択」が働いていると結論づけられた。
この実験について人類学者のピーター・フォレスト氏は「人間の“身体の一部”も衣類などと同じように新奇性のあるのものが選ばれる傾向があるということを示した画期的な実験結果です」と語っている。
翻って現在、世界的に人気絶頂のヒゲ男子たちはこの「負の頻度依存選択」理論によってもうすぐ没落する運命にあるとこの記事は主張しているが、果たしてその運命や如何に!? 個人的には、世の中の時流に対して超然と構えた、まさに仙人のような存在こそが真のヒゲ男子だと思うのだが…。
(文=仲田しんじ)
参考:「Biology Letters」、「Science」
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2024.10.02 20:00心霊人気絶頂のヒゲ男子、しかし絶滅の時は近い!?のページです。実験、研究、仲田しんじなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで