ノルウェーの村に出現した光球「ヘスダーレンの光」はUFOか、巨大天然電池か? 謎の現象に科学者が迫る!!
■峡谷全体が巨大な天然の“電池”だった!?
イタリアにあるメディチーナ電波天文台のヤデル・モナーリ博士は、1996年からヘスダーレンの調査をしています。積年の調査の結果、谷の中央を流れるヘシア川を挟んだ片側の岩石に亜鉛と鉄が豊富に含まれ、反対側の岩石には銅が豊富にあることを発見しました。間を流れるヘシア川の水には硫黄が存在する可能性があることから、地形が電池と同じような構造をしていたのです。
そこでモナーリ博士はボローニャ大学の研究者らとともに、岩石のサンプルを持ち帰って谷のミニチュアを作り、川の沈殿物に沈めました。その結果、2つの岩石の間に電流が起こることを確認し、ランプに光をともすことができました。実際に谷の地形が電池のような状態となって電場を形成しているとすると、その電場のラインに沿ってヘスダーレンの光が動いていると言え、「電場が光球の通るメインロードを作っているんだ」とモナーリ博士は取材に答えています。
ただ、まだプラズマ以外にも様々な可能性が挙げられています。ある研究者は球状の雷であると考え、またある研究者は放射線や大気中のラドンの放射性崩壊が原因の「ダストプラズマ」だと信じています。それぞれが、それぞれの理論を実証すべく調査を続けているのが現状です。しかし、ハウゲ准教授は言います。
「どの答えが導き出されるにせよ、それはエネルギーを蓄えるための新しい方法を導いてくれます。荷電粒子を閉じ込めておくことができる何らかの装置を開発できれば、エネルギーの保存ができるということですから」
自然の怪現象はいつでも人間の探究心を刺激してくれます。また、それによって新しい技術ができるのであれば、好奇心に任せて研究を行うことも良いかもしれません。しかし、もしこれが自然現象ではなく、UFOの仕業だとしたら…。人類の科学力を試しながらも、技術移転をしてくれるお人好しな地球外生命体が存在するかもしれません。
(文=杉田彬)
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